1月はマコガレイをやろうと考えていたのだが、産卵後でまだ痩せているという情報があり、1月下旬まで封印。代わりに辰年だから東京湾の初釣りはタチウオに挑戦してみることに。1月14日に品川・中金のタチウオ、シーバスリレー船に乗る予定だ。タチウオはルアーではなく餌で釣る。
タチウオは大阪湾でドジョウ餌の夜釣りをやったことがあるが、船から釣るのは初めて。「80m前後を狙います。その分夏場の浅場でライトタックルで釣れる時期より断然、型はよいと思います」(中金・増尾船長)とのことなので、指5本以上のドラゴン級を期待しちゃうわけなのだが、初めての釣りモノなので、道具の用意もあるし、下調べをしてみた。どうやら捕食下手の魚のようで、魚信があってから針掛かりさせるまでにコツがいりそう。
仕掛けはアーム40センチくらいの片天秤に100号の錘。吹き流しで1本針なら全長2メートルくらい、2本針なら150センチくらいの場所から親子サルカンを使って70センチの枝スを出し、150センチのハリスを結ぶ全長3メートルくらいの仕掛けになる。タチウオの鋭い歯にハリスを切られないように長軸のタチウオ用の針を使う。編み込み補強や夜光チューブを2~3センチ被せることでチモトを補強しておいた方がいいようだ。ワイヤー仕掛けもあるが、餌の動きが不自然になるため、8号くらいのフロロカーボンを使った方が魚信が多い。
タナは海面あるいは底から指示がでる。指示タナをゆっくりシャクリながら上から下まで探る。80m前後と深場なので、海面に向けた竿を頭上までゆっくり1メートルくらいシャクり、3秒くらい停止。リールを巻き取りながら竿先を下ろしていくという動作の繰り返し。シャクリ速度、停止時間はタチウオの活性によって変わってくるらしくその日、そのポイントのアタリパターンを見つけるのが釣果を伸ばすコツ。へた釣りは5:5調子のビシ竿を流用するつもりなので、仕掛けがちゃんと動くように頭上までシャクるつもりだが、竿を水平になるまで50センチくらいずつシャルるというパターンもある。
魚信はいきなり竿先を持っていくようにでる場合もあるが、クンクンという感じに竿先に小さく出ることが多いようだ。魚信があっても強くアワセずに、そのまま竿で誘い上げていくというのが基本のようだ。誘い上げていくうちに竿先を持っていく本魚信に変わる。なかなか本魚信にならない場合は、魚信があったタナで小刻みに誘い続けるのが効果的なこともあるらしい。針掛かりしたら一定の速度で巻き上げ、海面バラシを避けるために一気に船の中に取り込む。
釣れたタチウオは、鋭い歯に気をつけてプライヤーなどで針を外して、サバを締めるときと同じ要領(=サバ折り)で、首を背の方向に向けてへし折っちゃうのが美味しく食べる秘訣らしい。お刺身と塩焼きが食べ方の定番。唐揚げや天ぷらにしても美味しい魚だという。タチウオは鮮度の落ちやすい魚らしく、お刺身で食べられるのは釣り人の特権。
著者: へた釣り