昨年11月以来の妻とのデート釣行。午前船でアジを釣って三田のホルモンまさるで焼肉ランチ。調子がよければもう1軒昼飲みに行くこともある大人の週末プランだ。2022年はアジに嫌われっぱなしのへた釣りに代わって、妻がアジを大漁してくれる予定だったが…妻大撃沈で闇堕ちする。
先週は午前メバルからリレーした午後アジで7匹しか釣れず。しばらくアジはいいかなと完全に心挫けていたが、妻から釣りに誘われれば否はない。2週連続で半日アジに行くことに。土曜はやや風が強い予報だったので、べた凪の日曜に釣行した。今思うとこれが判断ミスだった。アジは海中が多少掻き回されているような状態の方が活性が上がる。凪倒れのジンクスに嵌まりやすい魚なのに、妻が船酔いしないようにアジの活性よりも凪を選んでしまった。金沢八景・一之瀬丸の午前アジ船は片舷9人とほどよい混み具合。右舷の舳から二人並んで釣ることに。
桟橋を定刻に離れ、本日は八景沖へ。水深30メートルのポイントで釣り開始となる。船長からの指示ダナは2メートル。いい日なら仕掛けを入れてタナに合わせればすぐに魚信なんてこともある八景沖だが、そこまでの活性はなく頑張ってコマセを撒いてアジを寄せる。3回ほどコマセを入れ替えるとコンッと穂先を持っていく派手な魚信。25センチクラスの美味しそうなアジが2連続で3本針の一番上に掛かっていた。タナが低すぎる?と考えて底から2.5メートルで釣ることに。妻にも最初の魚信はあったが水面バラシ。二度目の魚信は巻き上げ中に行方不明と苦戦している。
妻にこうした方がと言うためにはまずは自分が調子良く釣らなければ説得力を持たない。アジは少しずつ活性が上がりだしコマセに突っ込んくるようになってきたが、竿先を持って行ってもなぜかハズレてしまうという謎の状態。タナが低いのかもと3メートルに上げてみると今度は魚信がなくなるので2.5メートルに戻す。入れ食いとはいかないがコマセをスピーディに振り出してタナに合わせられたときはいい確率で魚信が出る。へた釣りは早々にツ抜けを達成。序盤のペースは30匹は楽勝で50匹近くも狙える感じだった。
ここで悲劇が発生する。ベシッという釣り人が最も聞きたくない音が聞こえる。妻の竿が1/3ほどの長さになっていた。折れた部分にキズが入っていたと思われる。8年間、子供&妻用のアジ竿として活躍してくれたいい竿だった。船に積んであった竿を借りて釣りは継続できたが慣れない竿では上手くタナが取れないようで苦戦。この日はタナ取りがシビアで魚信が出せるタナが狭く、いい所に掛かる理想的なタナはさらに狭かった気がする。妻は魚信は何度か出せていたが巻き上げてみると魚はいないこと多数。
中盤まではそんな調子で楽しめたのだが……潮止まりの時間になると、パタッと魚信が出なくなる。へた釣りはこの時点でアジ20匹くらいは釣れていた。ツ抜けせずなことが続いたあとなので大満足とはいかないが、まぁ満足のいく内容。一方の妻はここまで5匹しか釣れておらず後半相当頑張らないとツ抜けが厳しい。先週同じ気分を味わったばかりなので、上手くいかないことに苛立つ気持ちはよく分かる。結局最後の1時間は二人ともほぼ魚信なしで沖上がりに。闇堕ちした妻いわく「今までで一番面白くなかった」。「凪じゃなくてもいいから釣れる日に連れてきて」とも言われてしまうが…釣れる日が分かる人は3連続でツ抜け失敗しない。焼肉で機嫌を直してくれてよかった。
著者: へた釣り