剣崎のイサキはまだ本調子ではないようで午前は久里浜に寄り道。狙っている魚は同じイサキのはずなのに低迷。ツ抜けすら厳しいペース。午後に剣崎に移動すると順調に釣れるし、サイズもいいしで好調に。終わってみれば尺級(なぜか微妙に30センチを超えない)5匹込みで21匹♪
イサキは6月から8月までの3カ月がシーズンで、まだ先は長い。開幕翌週に連荘するなんてことこれまでなかった。開幕戦の釣果は8匹。数が問題なのではない。もっと悪い年もある。でも、竿頭が22匹でその1/3しか釣れなかったことに気づくと悔しさがこみあげてきた。魚と競うが人とは競わないがポリシーではあるが、どうやったらそんなに釣れたの?と自分の釣りを振り返り始めると、うだうだ考えるよりもう1回釣りに行って釣れなかったイメージを払拭した方が精神衛生上望ましいという結論に。釣り座は金沢八景・一ノ瀬丸の満席時のほぼ定位置=スーパーお立ち台。瀧本船長からは「そこで釣って次の日仕事きつくないですか?」と心配されるが、慣れているので平気♪
どこに行くとは言わずに走り出した船は観音崎を少し越えて減速した。「この辺りから様子を見て行きます」とのアナウンスがあり、取り決めがあるらしく8時まで待機。「26メートルから18メートル」のタナ指示で釣り開始となる。開幕戦の反省から感度と掛かりを優先してクッションなしに。魚がウィリーに触れてくればすべて察知できる。タナの下まで落して仕掛けが馴染むのを待っているといきなり竿先がフルフルと揺れる。ゆっくり仕掛けを張るように持ち上げると針掛かりした。20センチ超えの中型イサキをいきなり手にする。今日は久里浜調子よさそうと思ったのだが……。
イサキの群れはビシを嫌って逃げてしまうようで、船長の合図とともに投入した直後が勝負。すぐに反応が消えて回り直しになる。船長は「うらが」と書かれたブイを巡って目ぼしい反応を探してくれるが、船はなかなか止まれず、やっと止まれても船中何匹か釣れればいい方という展開。ダブルが1回、シングルが2回あっただけで開幕戦同様、ツ抜けするかしないかペース。アジも混じらないので、魚からのコンタクトはほぼない。船がなかなか止まれないので頑張りようがない。凪でいい陽気なので睡魔に襲われる。11時半に「剣崎の方行ってみますね」とのアナウンス。
剣崎沖のイサキは船団と呼ぶにはまばらすぎメインの根周辺はあまり芳しくなさそうな雰囲気。潮が速くラインが鋭角に出ていくのでかなり釣りづらい。それでもすぐに小型と中型を追加して久里浜よりはペースアップ。船長が船を流して釣る作戦に切り換えてくれると釣りやすくなり、魚信も増えた。と同時になぜかサイズもよくなる。抜き上げるのをためらうサイズではないが、尺あるかもなイサキがコンスタントに釣れ始める。特大ではないがこのサイズが数匹混じると釣りの満足度が一気に増す。どれか1匹くらいは30センチ越えてるだろうと思っていたが、測ってみると全部28センチ~29センチ。
剣崎のイサキの活性は悪くなかったと思われる。何度か狙っての追い食いにも成功し一度だけだがトリプルも達成した。追い食いが狙えるようになるとイサキ釣りは俄然面白くなってくる。ゴンズイ玉というにはまだ密度は足りないが2021年のイサキで初の満足がいく釣果に。最後はタナ60メートルのイサキとアジが混じるポイントに移動したがそこでは魚信なし。久里浜で苦戦(5匹)、剣崎は好調(16匹)、深いポイントは卦もなし(0匹)。狙っているのは同じ魚だけど、釣り方が違うのかも。久里浜では好調だったのに剣崎に移動するとさっぱりだったという人もいた。その人は深いポイントでも釣っていたので…???
著者: へた釣り