魚信はあれど10回に1回くらいしか針掛かりせず、なんともならないのが水深20メートル以浅の夏タチウオ。名人さんたちからアドバイスをたくさんもらい、今度こそはツ抜けをと意気込んで金沢八景・一ノ瀬丸から午前タチウオに。結果は6匹。浅場で釣ったのは2匹だけで残りは観音崎沖で。
台風16号の影響なのか、土曜より日曜が日曜より月曜の予報が悪く、三連休初日の土曜に釣行。ましといっても北風7、8メートルの予報なのでどったんばったん釣り難いのは覚悟の上での釣行だ。朝、家を出るとそよそよと風が吹いている。少し肌寒さも。京急品川駅には、へた釣りと同じように三連休で釣行できそうなのは今日だけと判断した人が多数いた。いつも以上に竿&クーラー持参率の高い電車で船宿を目指す。混雑は予想していたが宿に着いてみると既にボードに席札は残っていない。ということは……イサキではほぼ指定席となっているスーパーお立ち台で釣ることに。
出船前に一之瀬ジュニア船長に「タチウオ掛からねぇ~」と泣き言を言うと、動画を見てくださっていたようで、「誘い幅が広すぎるように見える」とのアドバイスをもらう。ハンドル1/2回転ではなく1/4回転で誘うことに。ほかにもオモリが跳ねないように竿を下に向ける。竿を止めるなどイレギュラーなやり方ではなく誘い続けて針掛かりに持ち込める方法を探すというのが本日のテーマだったのだが……。船は定刻に桟橋を離れ、八景島シーパラダイス近辺の様子を見ながらゆっくりと進んでいく。八景沖では止まれずに追浜方面へ。そこでもなかなか止まれずにもしかしてタチウオの反応消滅?
何か所か止まりかけては再発進を繰り返し、小さな船団に合流してようやく釣り開始となる。出船してから30分以上経っていた。スーパーお立ち台なので竿を下に向けやすい。竿先が跳ねないようにシャクるというよりは手前に引くようなイメージで竿を操作しているとすぐに魚信。が…いつものごとく掛からず。魚信がバリバリあるという状況ではないので、掛け損じるとあ~~~~っと大きな声がでてしまう。1匹目が針掛かりしたのは8時40分。15分後にもう1匹追加できたが…魚信の頻度と針掛かり率の悪さからすると、ツ抜けどころか5匹釣れるかすら怪しい感じ。ここで船長から「オモリを40号から60号に」との指示が出る。浅場に見切りをつけて走水方面に移動する。
観音崎沖には中規模なタチウオ船団ができていた。ここではポイントがすぐに決まる。タナの指示は「50メートルから40メートルに反応あり」だった。50メートルまで仕掛けを落としてまずは魚信が出るタナを探るために50センチ刻みでシャクリ上げてくるとすぐに魚信。そのまま誘い続けると穂先をグンッと引き込むアワセどきの合図に。あっさりと針掛かり。浅場であんなに掛からない、掛からないと悩んでいたのはなんだったんだろう。しかもサイズもよい。追浜沖で釣った2匹は指2.5本と3本だったのに対し、観音崎沖では指3.5本がアベレージで指4本が混じる。
潮が速くやや釣りづらくかったが、いいポイントにハマると魚信は出せる。魚信に対する針掛かり率も3回で1匹は獲れる3割打者に。観音崎沖では4匹追加することができて合計6匹。夏タチウオの釣果は8匹、7匹、6匹と順調に下降しているが、本日は竿頭の人でも9匹までだったので悪いなりにもなんとかなった感がある。20メートル以浅の浅場ではなく、水深50メートル前後のポイントでならウィリーっぽいシャクリ方でも通用しそうな手ごたえも得られた。
著者: へた釣り