前日は南風強風だったので水温下がって厳しいかなという予感はあったが、アミ五目ならなんとかなると甘く見ていた。結果は、アジ、メバル、サバ、カサゴと4目釣るもアジ11匹にほかの魚は1匹ずつという貧果。高級魚は不在。仕入れ不調で本日の居酒屋へたは品切れ次第臨時休業。
アミ五目の午前船は混みそうだったので午後からアミ五目に出撃した。集合時間の少し前に金沢八景・一之瀬丸に着いてみると、午後アミ五目の席札はだいぶ少なくなっていたが、左舷の艫から2番目がなぜか空いていた。南風で上げ潮なので潮先は艫寄りと予測してここに釣り座を決める。準備をしていると大艫の人がやってくる。午前もアミ五目に乗っていたというので釣況を聞くと渋いなんてもんではなく、午前はアジが5匹だけだったという。同行者にはボウズの人もいたらしい。う~ん、暗雲。それでもこの時点ではなんとかなるとまだ思っていた。本日の愚策はコマセに混ぜる「自作集魚剤の素甲殻類」と持ちこみオキアミ。船宿でもらえるオキアミは撒き餌にする。
船は10分ほど走ってポイントに到着する。八景沖のやや北寄りのポイントでマダイやイシダイなども混ざることがあるポイントだと思われる。3メートル3本針にオキアミを付けるアミ五目用の仕掛けで釣り開始。タナをハリス分にするために底から1.5メートルで一振り、2メートルでもう一振り、2.5メートルでもう一振りしてから3メートルにタナを合わせて待つ。アジの活性が高ければすぐに魚信があるはずなのだが…何もない。たまに竿先をフルルと揺するような魚信は出るが、小アジではなく…オキアミの齧られ具合から想像するにクサフグの魚信だと思われる。
クサフグが釣れた以外に何も起きずに1時間が経過する。午前船でアジ5匹だけだったというのが身につまされる展開。コマセ釣りでできることはそう多くない。コマセを切らさずにマメに振り出してコマセの帯と仕掛けが同調している時間を少しでも長く作り続けるだけ。とにかく潮が流れない。FLビシの上窓を全開にしても3往復でコマセを撒き切れず下窓を少し開くことに。ようやくまともな魚信があって本日1匹目のアジが釣れる。25センチ級の美味しいサイズなのがうれしい。このままアジの活性が上がってはくれず、それ以降も小ぶりの南蛮漬けサイズを中心にポツ~ンポツ~ンと間が空きながら釣れてくるだけ。
船長は八景沖のポイントを諦めて北上しストラクチャーに寄せたポイントで釣ることに。クロダイやメバルが潜んでいそうなポイントなのでオキアミをビシに詰めて撒く。タナに仕掛けを入れた瞬間、竿先をグッグッと引き込むような魚信。ギュンと穂先を持って行く。最初の手応えは悪くない。クロダイかもと竿を持ち上げるといい引きをするが…巻き上げ始めるとすぐに抵抗が弱くなる。パワーはあるけど諦めがよすぎるこの魚には覚えがある。まずまずサイズのメバルだった。ここではギリギリキープサイズのカサゴもゲットし3目釣りを達成する。
ストラクチャー周りを何カ所か攻めたがどこもパッとせず再び八景沖に戻る。状況は変わらず時間が過ぎていく。ツ抜けせずに終わるかもと少ししょんぼりしていると、日が傾いたラスト30分だけアジの活性が上がる。タナに合わせればポチポチペースでアジが釣れる。中アジ以上が5匹、小アジ6匹でアジは11匹、メバル、サバ、カサゴが1匹ずつで合計14匹。魚種はいるが身の量は少ない。居酒屋へたのお刺身はアジ、〆サバ、メバルの3種盛り。ただし、先着3名様でなくなり次第臨時休業って感じかな? ワラサ船も0~1匹と低調でへた釣りの腕ではいい確率でボウズだったよねと自分を慰める。
著者: へた釣り