上手く釣れなかったとき、船中魚信なしなんて状況でない限り、運が悪かっただけとは考えないようにしている。八景沖のアミ五目で2戦連続で高級魚不在。マダイ、イシダイ、イナダといった狙っている魚は釣れなかった。2戦とも潮が動かず。こういうときはコマセワークを変えるべきかも?
アミコマセを使った釣りでの方針は少量ずつこぼして魚を寄せる。少しずつこぼれたアミコマセの発生源を求めて、魚がビシに近づいてくる。だからビシの中にコマセが残ってないという状況は作らず、シャクったときに意図通りに少量のコマセがこぼれるようにコマセカゴの開きを調整をする。上乗りさんから「もう少し撒いた方が…」と注意されることがあるくらい撒かない。コマセを撒くことよりもビシに残しておくことの方を重要視する。剣崎沖のイサキでも、宇佐美沖のカイワリ、洲の崎沖での遠征ウィリー五目でもこの方法で上手くいっているのだが、八景沖のアミ五目に関してはどうにも上手くいかない。
何が違うのか?と考えると思い当たったのが、潮の速さの違い。剣崎沖も、宇佐美沖も、洲の崎沖も潮の速いポイント。八景沖は東京湾内なので潮の流れは潮汐通り。特にアミ五目で4目釣るも…釣行の日は、潮が全くといっていいほど動かず、いつも通りのコマセカゴの調整ではほとんどコマセが出ていかず上窓を全開にしたほど。潮の流れがないということは、少量ずつこぼしてコマセに気付いた魚が潮の流れを遡上してくることを狙うというコマセワークは機能していなかったのかも。潮の流れが緩いときはコマセを残すなんてことは考えずにドカ撒きでタナで30秒待ったら仕掛けを回収するくらいのつもりでやるのが正解かな? イシダイにはコマセのドカ撒きが効くという噂も……。
著者: へた釣り