ゴールデンウィーク後半の予報が悪いので平日だけど夜アナゴに緊急出撃してきた。下手をするとこれが2018年GW釣行のラストになる可能性もあるわけで、気合を入れてせめて5匹はと意気込んでいたが木更津のアナゴは優しくなかった。夜空に向け「へたクソぉ!!」と自分を罵り続けたよ。
ぎりぎりまで仕事をして出船時間の15分前に桟橋に着けばいいやと考えていたが、釣りに行けるとなると居ても立ってもいられなくなるようで、気がつくと出船30分前には羽田・かみやの桟橋に。もらった番号札は15番だったので、片舷8人。両舷を確認して入れそうなスペースを探すと左舷の舳先と2番目の人の間が広めに空いている。「ここ入れてもらっていいですか?」と聞くとOKとのこと。胴の間ではなく、四隅に近い釣り座で釣れることに。この席で「ストック5のお世話になるようじゃねぇ~」と当然のことながら出船前は釣れないかもなんて悪い予感は微塵もない。
船は30分ほど走って木更津沖へ。雨が少し降り始めていた。予報よりも早い雨の降り出しに風まで早く吹きださないかと不安に。日が落ちた直後の夕マズメの時間に釣り開始となる。仕掛けを投入して底をコツコツとハリスの長さ分くらい持ち上げるようにして小突くとすぐにコツコツという魚からのコンタクト。小突き続けてもう少し大きな魚信に変化するのを待ってエイヤッと強めに竿を持ち上げる。手応え……なし。いきなりの空振りに最初の「へたクソ!!」。チャンスタイムのようでいい頻度で魚からのコンタクトはあるのだが……どのタイミングでアワセればいいのか分からない。空振りが続くので待つと餌を取られる。その度に「へたクソ!!」と自分を罵りたくなり、実際、何度かは大声で叫んでしまう。
実は比較的早い時点で1匹目は釣れていた。メソッコよりは少しいいレギュラーサイズ。ガッガッという魚信に変わった瞬間に、強めに竿を頭上まで持ち上げると針掛かりした。アナゴの口の周りはヌルヌルで柔らかそうな胴体からは想像できないくらい硬い。針掛かりさせるには竿をしっかりと強めに持ち上げると昨年淳ちゃん船長に教わった。いわく「アワセるときにリールのハンドル持ってる人ほどよくバラす」。両手で竿を持ってしっかりアワセろってこと。魚信は出るけど掛からないという状況に焦れてアワセるタイミングだけでなく、アワセる強さもあれこれ変えてみたのだが……「へたクソ!!」がやることなので改善せず。
それでも早い時間に1匹手にしていたし、魚信も多かったのでストック5(5匹釣らなかった場合は足りない分を補填してもらえるかみやのルール)のお世話にはならないで済むと考えていた。日が完全に落ち暗くなると魚信が遠のき始める。小雨に加えて少し風も吹き始め船が波で上下し始めるとさらに釣るのが難しくなってきた。それでも舳の人は魚信を出せているので小突き幅を真似してみたり、キャストしてキス釣りのようにサビいてみたり、餌のボリュームが足りないのかもとアオイソメを2匹~3匹付けてみたりと分かる範囲であれこれやってみたのだがどれもこれも効果なく、20時台は一度も魚信を出せなくなってしまった。
21時になり残り30分。バケツの中には最初の方に釣った1匹だけ。ストック5のお世話にならないという目標のクリアは絶望的となった。船長がアナゴをさばき始めてると、1時間以上ぶりのアナゴからの魚信。当然、空振り。腐ったわけではないがどうすれば針掛かりするのか分からないのでどうでもいいやという気分になってくる。落とし直してしばらくするとすぐに魚信。今度は……乗った。メソッコを追加する。沖上がり直前に時合になったのか、その後も何度か魚信はあったのだが「へたクソ」は最後まで「へたクソ」のままでこの日は終了。ストック5で3匹補填してもらう。
著者: へた釣り