釣りたいからよりも食べたいからという理由で釣行する魚が何種類かいるが、アナゴはその1つ。釣りたての江戸前アナゴで作るアナゴ丼が最高なのである。身はカリふわっで骨から出汁をとった煮ツメをかけたご飯はそれだけをオカワリしたいほど。血糖値の関係でオカワリNGだけどね。
船上でおろしてもらったアナゴの身と骨を持ち帰ると、ダイエットで遅い時間には食事をしないはずの子供1号&2号が「釣れた~?」と待ちかまえている。「5匹釣れたよ~」と妻1号にアナゴを渡す。パパの威厳を守るためストック5の話は秘密にしてある。頻繁に行っていれば「今日も5匹?」と疑われるだろうが、年に数度のことなのでばれてない。道具をかたずけて、ひとっ風呂浴びている間に調理してもらえる。アナゴの食べ方は天ぷらの方がメジャーなんだろうけど、へた釣り家ではアナゴ丼一択。風呂を上がると煮ツメのいい香りが食欲を掻き立てる。
ふっくらと煮上がったアナゴに煮ツメを刷毛で塗りながら焼いていく。子供たちが丼に軽くご飯を盛り、煮ツメを白いご飯の上にかけ回す。お店で食べる鰻丼のように煮ツメがご飯全体を茶色に染めるように掻き混ぜるか、天丼のように回しかけただけにとどめるかは好みで。個人的には掻き混ぜない方が煮ツメの味が引き立つように思う。ご飯の上に香ばしく焼きあがったカリふわっなアナゴを並べて完成。山椒をパラリと振りかけていただく。これを食べると、もう1回くらいは羽田・かみやにアナゴを
釣りもらいに行くかという気になる。ツ抜けしてもっとたくさんアナゴが乗ったアナゴ丼を食べたいなぁ~。
著者: へた釣り