サドンデス宣言したのは、釣れる気がしていたから。オニカサゴはそんなに甘い魚じゃないってことを思い知らされてしょんぼり。途中から全く釣れる気がしなくなって、次にオニカサゴが釣れるのは4年後かもなぁなんてことを考えてたもんね。赤い魚は3匹いるけどオニカサゴはボウズorz。
明日は羽田・かみやはオニカサゴ釣りプチ大会。2隻出しで40人近くがこれに参加するはずであるから、その前日は空いているに違いないと予想しての釣行。予想は当たった。釣り客は6人でなぜか右舷の舳が空いていたのでそこに釣り座を決める。潮先がどこか調べてなかったのでデカッw船長に「舳はダメな席?」と確認したが、「そんなことはない」とのこと。オニカサゴで四隅に座れたのはこれが人生初かも。大いに気をよくしての出船だったが…ご機嫌だったのはポイントに着くまでだけだったかも。
剣崎沖と洲の崎沖の境目あたりがポイントだった。約2時間かけて辿りつく。親子サルカンなしの軽量仕掛けで誘って誘って魚信を出していくという作戦。魚には動いているエサほどよく見えるはずと信じて、ゆっくり誘い上げて、底を1メートル切ったら今度はゆっくり誘い下げて底を取り直す。120号のオモリをぶら下げてこの動作を繰り返すのであるからいい筋トレになる。モゾモゾというオニカサゴを含むカサゴ系ではない魚信は何度かあるが針掛かりせず。1時間過ぎ、1時間半が過ぎ…さすがにちょっと飽いてきていたら、デカッw船長がブログのネタに困らないようにと、左舷で釣れたナヌカザメを持ってきてくれる。触り心地はぬいぐるみみたいにフカフカだが目つきは凶悪。
やっと魚が掛かった手応えがあったのは釣り開始して2時間近く経った11時少し前。オモリの着底と同時に食ってきたが引かないどころか、本当に魚が付いてる? 竿を持ち上げると微妙に重みがあるので巻いてみると、ピンクのルージュと体側に鮮やかな黄斑が並ぶアカトラギス。自分と大きさがさほど変わらないサバ短に食いついてくるのであるから見かけによらず獰猛な魚である。針掛かりしないモゾモゾの正体はこいつかな? この辺りで今日はダメかもって気がしてくる。一度もカサゴらしい魚信がない。活性が低いのにエサを動かしすぎてるのかも?と釣り方を修正する。
新しい釣り方は底が駆け下がっているときは30センチだけオモリを持ち上げて、5秒に一度底を取り直すという忙しい釣り方。とにかく仕掛けがオニカサゴの食ってくる層を離れないことを意識して底を取り直す。仕掛けの動きは大きくはないが、底にオモリが着いたときにフワリと動くはずなので誘いにはなるはず。すぐに魚信。カサゴっぽいガツガツという手応えがあり、竿を立てると重みが乗った。ただし、重いだけであまり引かない。海面に現れたのは朱色のシルエット。キープサイズは十分あったがオニカサゴではなくヒオドシ。釣ったのはこれで二度目だ。淡白で美味しい白身魚ではあるが同じサイズのオニカサゴほどには脂が乗らない。ここでトラブル……水深が250メートルを超えると糸が足りなくなった。しばらく休憩せざるを得なくなる。
底が駆け上がっているときは底から電動リールで超スローペースで巻き上げてみた。天秤を常時上方向に持ち上げることで仕掛けを張り、アンカー効果でエサを下方向に動かすことを狙った。こちらも魚信はすぐにあったが、小ぶりのウッカリカサゴ(カンコ)。赤い魚は釣れているのだが、オニカサゴは混ざってくれない。そろそろ沖上がりという時間にもう一度だけカサゴっぽい魚信があって、今度はフサカサゴ(背びれに黒斑があるので雄)で本日終了。サドンデス宣言しちゃったので本日だけでなく今季終了かな? 赤い魚3種でお鍋はできるが……不甲斐ないし寂しいぞ。
著者: へた釣り