行く前からどうせ釣れねぇだろうなと思っていた。それくらい縁遠い魚なのである。本命としては2、3年は釣ってないと記憶していた。昨年は1戦もしてないので2年ぶりのオニカサゴ狙い。「元気に多動性」でなんとかなってほしいなぁという以外に策はなし。それでも釣れる時は釣れたよ~ん!!
フォースマスター400が故障してなければ選択することはなかったであろう釣り物だ。羽田・かみやのオニカサゴを2017年の初釣りに選んだ。オニカサゴに上から落ちてくるエサを見せるということだけを意識してゆっくり誘い上げてからのゆっくり誘い下げという以外に策はなし。2年ぶりにやる釣りなので策なんて立てようがない。席は左舷5人の真ん中。潮先になると思われる艫には異次元O塚名人がいる。魚回ってこないかも。O塚名人から「魚信は意外と小さく、(竿を)動かしすぎると掛からないかも」と最近の釣況を教えてもらう。でも、動かす。他にできることはない。
船は定刻に桟橋を離れる。船長はデカッw船長。「1時間半ほど走って洲の崎沖に向かう」とのアナウンスがある。朝には風は弱まっているはずだったが、思った以上に風が強く間違いなく飛沫を被るのでキャビンに逃げ込む。船は時々大きな波を乗り越えるようにして速度を落として進む。観音崎で止まるかもという予感もあったが当初の予定通り洲の崎沖へ。船が止まると風は多少あり波も低くはないがなんとか釣りにはなりそうな雰囲気。仕掛けがなるべく自然に動くようにサルカンを使わず編み込みで補強した仕掛けで釣り開始。水深は90メートル。徐々に深くなっていくという指示だったので着底したらすぐにゆっくり誘い上げ1メートルくらい持ち上げたらゆっくり誘い下げて底を取り直す。波で船が上下するので底を大きく切ってしまっている時間を短くするように意識した。
竿先をフルルと動かすような魚信はすぐにあった。針掛かりするような魚信ではないがしつこく魚信り続ける。オニカサゴの魚信なんてすっかり忘れてしまっているので、これってオニカサゴ????な状態。仕掛けを回収してみると皮だけ残して身は全部齧り取られているという妙なエサの取られ方。その後も同じような魚信とエサの取られ方に悩む。その後周りで釣れたゲストから判断すると小さなキダイかな? 一度も針掛かりしなかったので正体は不明。待ちに待った瞬間は釣り開始後2時間近く経った11時少し前に訪れる。ガシガシという擬音が合いそうな魚信。竿をゆっくり持ち上げると竿先に重みが乗る。「もう1回アワセて!!」とデカッw船長が背後で叫ぶ。船長がかまえたタモに無事収まったのは35センチを少し切るくらいのオニカサゴだった。「2年ぶり!! 3年ぶりかも!」と大はしゃぎである。
1匹釣ったら急に風が弱まり海が凪いできた。と同時になぜか水深があまり変わらなくなってきた。「潮が動かなくなった」とアナウンスがありポイントを移動。攻める水深が少しずつ深くなっていった。12時ごろにちょっとマシな魚信があって釣れてきたのは20センチ(リリースサイズ)のオニカサゴ。背びれに明確に黒斑があったのでフサカサゴ。魚信が多い釣りではないと覚悟はしていたが針掛かりしそうな魚信はなかなか訪れない。12時半にちょっとはマシだがキープできるか微妙な魚信があって、これが26センチ(デカッw船長計測)のオニカサゴ。測ってもらわなければリリースするところだった。5釣行連続でボウズをくらっていたので2匹も釣れるなんてビックリである。仕掛けを軽くしてゆっくりと動かし続けるという作戦効いているのかな?
洲の崎沖では全く潮が動かなくなったようで13時30分に剣崎沖に北上する。こちらはいくらか潮が動いていたようだが、へた釣りは魚信を出せずにそのまま沖上がり。帰りもキャビンに逃げ込んでいつ以来のオニカサゴだろうと調べてみたら、最後に釣ったのは2014年1月25日だと判明する。アマダイ釣りのゲストとしては何度か釣っているがオニカサゴを狙って釣ったのはなんと4年ぶりだった。さらに、過去12釣行でオニカサゴが釣れたのは2釣行のみで残りの10釣行はボウズだったことも分かった。本日釣ったオニカサゴは通算4匹目と5匹目。へた釣りにとっては超レア魚なわけでもうニッコニコである。さらに、O塚名人から小ぶりなオニカサゴを2匹もらってクーラーの中にオニカサゴが4匹。鍋にして食う。2017年の初釣りはし~あ~わ~せ~なので吉!!
著者: へた釣り