本日は北海道遠征2017の折り返し日にして休竿日。明日、明後日の釧路沖の波風予報は好転し、出船できそうな雰囲気。2年ぶりのアオゾイとの対面を果たしたい。休竿日といっても船には乗らないが竿は握る。ホテルの脇を流れる小川で渓流釣りの真似事。オショロコマと戯れる。
お気に入りの宿、ヘイゼルグラウスマナーに今年も一泊。美味しい料理とワイン、カクテルを楽しんで、どこの王侯貴族用?という豪勢なベッドで眠る。せっかくの寝心地最高のベッドなのだからゆっくり寝てればいいのだが、日が昇り窓の外が明るくなると不思議と目が覚める。渓流竿と仕掛け一式、エサのブドウ虫を持って、ホテル脇を流れる虹別川の支流に向かう。散策用にかそれともへた釣り同様ここで渓流釣りの真似事をして楽しむ人がほかにもいるのか、足場がきれいに拓かれており、スニーカーでだって釣りができるようになっている。
川は毎年姿容を変える。今年はこの数日降った雨のせいか流れが急で手前側は極端に浅くなっており、本流は竿が届かない奥の方になってしまっていた。まずは手前の浅いポイントを流してみるが水深が浅すぎるのか魚の反応はなし昨晩雨が降り、足元の草が濡れていそうだったので長靴を履いていたので手前の浅い場所を渡って奥の本流に仕掛けが流せる位置まで前進する。
渓流の魚は神経質なので音を立てない、姿を見せないなんて繊細なことを考える必要はこの川に限ればない。バチャバチャと本流のバイカモの際に竿が届く場所まで進んで、仕掛けを投入する。なるべくエサが自然に流れるように糸を張らず緩めず流していくと道糸に付けた目印が不自然な動きをする。ゆっくりとラインを張ると手元まで魚が暴れる小気味よい感触が伝わってくる。オショロコマというイワナの仲間だ。広い場所ではないので、あまりたくさんは釣れないが、オショロコマのいそうな場所を予想してエサを流すといい確率で魚が飛び出してくる。8匹ほど釣ったころに背後から子供の声。
子供2号と姪1号、姪2号が3人でやってくる。子供2号と姪1号は昨日の標津沖カレイ釣りにも参加しているが、姪2号はまだ小さいという理由でカレイ釣りには混ぜてもらえない。禁止されるとやりたくなるのが子供というもので、姪2号は釣りに興味津々。昨年は釣堀に離してあったニジマスとのファイトを楽しんでもらったが、今年は釣堀にニジマスは入っていない。川の中に立つのは危険なのでポイントを移動することに。少し上流に小さな木の橋がかかっておりその上から釣ることに。
普通の渓流での釣りとは違い上流から下流に竿を扇形に動かして流すという釣り方はできないので釣れるかどうか不安だったが、子供2号がなんなく1匹目のオショロコマをゲット。いい位置にエサが入れば難しいことを考えなくても魚が飛び出してくる。続いて姪2号。これまたなんなくオショロコマを釣り上げる。好きこそものの上手なれで釣り方を説明するとすぐに理解する。来年はカレイ釣りにも参加できそう? 最後に姪1号。お姉さんらしくあっさりと魚を釣り上げる。3人とも2、3匹ずつ釣り上げた。無事に全員釣ってもらえることができて、へた釣りはミッションコンプリート。
著者: へた釣り