事前情報ではこれ見たい!! 触りたい!!という新製品が不在だったジャパンフィッシングショー2017だったが、そこは年に一度の釣具の祭典。おおっ!という未知の製品がちゃんと見つかる。櫻井釣漁具の竿先ガードなんて、あまりによさそうだったのでその場で購入してしまったよ。
今年は製品より人を見に行く感じになるのかなぁと感じていた。あべなぎさを遠くから眺めて今年こそはTKBの表彰台でと決意を固める。羽田・かみやのしゃちょう船長と南六郷・ミナミのフィーリング船長が登壇する予定だった「名物船長集合」というステージを楽しみにしていたのだが、フィーリング船長が登場せず、内容的には船宿の宣伝だけで終わっちゃったという感じでちょっとというかかなり残念。カワハギ地獄の閻魔大王様のカワハギミーティングにも参加したが、こちらも30分と時間が短かったせいでDKO回顧で時間切れになってしまい、ためになる話を聞きに行ったというより参加賞のステッカーをもらいに行ったという感じに。
興味はそそるが今持っている物がまだ使えるので……買ったぁ!!とならなかったのが今年のシマノの新製品。バルケッタはスティーレにも採用されているエキサイティングドラグサウンドが搭載され、ハンドル長も51ミリにと現行モデルよりグレードアップしていた。ハンドルに関しては現行のバルケッタCI4+にも装着できるようなので、7000円くらいで購入できるというハンドル組だけ買って換装しようと思っている。
ロッドホルダーのブイホルダーも頑強さ、機能の豊富さという点ですごく興味をそそられた。特にロッドホルダーと探検丸、電力丸を電源コードの取り回しよく船べりにセッティングできるシステムが相当に便利そうだったり、船べりへの取り付けがほぼ一瞬で完了するあたりもさすがシマノ!!と感心したんだけど……へた釣りは探検丸も電力丸も持ってないので……宝の持ち腐れになってしまうwww
ショーの最中に迷惑な話だろうが、シマノの人に直接話を聞ける機会はそうない。電動リールコーナーでフォースマスター400が修理しても1度か2度の使用で必ず故障する理由について聞いてみた。何か使い方に問題があれば修正するつもりだった。「クラッチを切って仕掛けを落とすときに巻き上げがONになっているのは故障の原因になる」と指摘されたがそういうヘマはしてないつもり。逆にこのせい?と考えていた、シャクる釣りによく使うのでスプールを親指で強く抑えてシャクるのが故障の原因になる得るかと尋ねてみたが、故障の原因にはならないとのこと。結局理由は分からず。また近いうちに修理に出すことになりそうだが……修理→数回使用→故障という流れから脱却できる日はくるんだろうか?
ダイワで一番気になっているのはATDというドラグシステム。アバウトなドラグ設定でもちゃんとドラグが最適に効いてくれる技術だと認識している。きちんとドラグを設定するのが得意じゃないので大歓迎の技術だ。「ATDってすげぇ~って分かる方法ってないですか?」とドラグの設定以上にアバウトというか無茶ぶりを展示担当者にしたところ、待ってましたとばかりに2台のスピニングリールを持ってきた。向かい合わせた2台のリールをゆっくりと離していくとドラグがすべって同じ長さのラインが出て行く。突然、リールをエキスパンダーを引っ張るように強く引き離すと、ノーマルのドラグからはたくさんの糸がATDからはそれよりはるかに短い糸だけが引き出された。ドラグを緩めに設定しておけばATDなら適切な量しか糸が出ないように自動的に調整される。スピニングリールでは実売で1万円前後のエクセラーにもATDは搭載され始めている。安い両軸リールに搭載されれば尺ハギ狙いのTKB用に絶対に買う!!
ダイワの新製品の中で一番欲しい物がシーボーグ1200MJなのだが、実物を触ってみると、欲しい…でもそんなに出番がなさそうなものに15万円は無理という結論に至る。深場釣りに月1ぺースで行くくらいハマるまで道具はレンタルで我慢しよう。というのも……このリール、電車釣行でトートバッグに入れて持ち運ぶのが結構辛そうなほどにデカいし重い。電車釣行だとPE600メートル以上必須という本格的な深場釣りは無理なのかも?
バークレーのナノフィルカラードはすごく気になる。通常のPEラインは4本なり8本なり12本なりの原糸を編んで作られるが、もっと細いダイマーニ繊維を編むのではなく束ねて作られる。理屈上では編んで作られたどのPEラインよりもその表面が滑らかで伸縮性も少ない。さらには束ねられている本数が多い分、根ズレにも強いそうだ。昨年、桁違いで話題となったラインよりも上を行く? 価格は「Super FireLine COLOREDよりほんの少しだけ高くなるだけ」らしい。
釣房商店の「○秘奇跡の海老」というもうすぐ発売されるエビ餌は気にするなって方が無理。シロエビ系の餌だと思われるのだが、「エサを捕獲する秘密のポイントで1%~2%だけ混ざる硬くて丈夫なエビを手作業で選んでいる」んだそうだ。サイズはオキアミの3Lサイズと同じくらいで指でつまんでかなり力をいれないと潰れない硬さ。ヒゲまである。手にオキアミ臭が移ったのはオキアミエキス入りだからかな? 値段がちょっと怖いが手が出る値段なら一度使ってみたい。
疑似餌で一番気になったのはニッコー化成のマダコ用のソフトワームというかソフトクラブ。テンヤに装着して使うと海中でまるで本物のワタリガニのようにツメを動かし、「自然にマダコを誘ってくれるはず」なんだという。「はず」というのは展示担当者も実はまだこのソフトクラブでマダコを釣ったことがないから。マダコをやったことがないへた釣りの勘では、これは釣れるwww
小物類で気に入ったのが櫻井釣漁具のティップシールド。電車釣行でもロッドケースは嵩高いし船上で置き場に困るので竿はロッドベルトで束ねて持って行く。穂先が繊細な竿の場合は穂先のカバーを使うのだが、これまで使ったどの穂先カバーよりもティップシールドは便利そう。マグネットでピタッと固定できるし、マグネットの位置がガイドにぶつかるときはマグネットをずらして使うことができる。どれくらい気に入ったかというと、その場で1800円で買っちゃった。具合がよければあと2つくらい買い足すつもり。
著者: へた釣り