8月末で禁漁となる剣崎沖イサキ。今年は苦戦したねぇで終わるか、それとも…。この数日束釣りありで絶好調なので、それともの方を期待して挑んだイサキ最終戦2015。片舷12人の混雑ぶりに諦めかけたがなんとかなった。なんとかなったどころか最高だった。116匹で人生二度目の束釣り。
先週末に釣り人5人でうち4人は束釣りと大爆発した剣崎沖のイサキ。その後も竿頭はコンスタントに100匹超えの好調を維持していた。8月最後の週末。イサキを大漁して今シーズンを締めくくりたいと考えた釣り人はへた釣り以外にもたくさんいたようで、金沢八景・一之瀬丸に着いてみると、席札は一段高くなったお立ち台席を除くと1枚しか残っていない。選択の余地なく、左舷の2番目に釣り座が決まる。船は超がつくほどの満席。左舷は12人。混んでいるとオマツリや取り込み時のトラブルで手返しはどうしても悪くなる。「イサキ最終戦混みすぎ。終わった(T_T)」と、出航前から戦意喪失しそうに。
船は1時間かけて剣崎沖へと向かう。天気予報が変わったようで、雨は降らないか降っても小雨だったはずなのに、出航と同時に雨足が強くなってくる。へた釣りだけは雨が降ってラッキーと喜んでいるのだから、よほど臍が曲がっている。だって、せっかく買ったレインウェアとリストバンドを実戦投入できる。走っている船の上で嬉々としてレインウェアを着込んで、記念撮影。土砂降りというほどではないが、それなりに激しく雨が降ったが、雨水の侵入はなし。蒸れもせずに雨の中なのに不快感をほとんど覚えずに1日釣ることができた。雨に降られながらたどり着いた剣崎沖のイサキ船団は密集隊形にはなっておらず疎ら。イサキの群れが広範囲にあるってことかな?
ポイントが決まって、釣り開始。イサキは高活性だと信じて、50センチ刻みでスティほぼゼロの速いシャクリで釣り始めるが…魚がウィリーに触れてくる感触がない。スティ時間を1秒、2秒、3秒と長くしていく。船中、型を見たとのアナウンスもあるが、何かがうまくハマってないようでイサキを手にできない。やっと竿先をクンッと引き込む魚信があって、イサキを手にできたのは釣り開始から30分経ってから。ポイントも2カ所目に移っていた。魚信の出し方さえ分かればこっちのもの。3時間にわたって入れパクモードに突入する。12時前に1回目のゴンズイ玉を達成する。50匹だけクーラーに移して、まだバケツに20匹ほど残っていたので、この時点で70匹くらい。
潮が速くなって釣りにくくなったしオマツリが多発するので、船を止めて釣るのを諦めて、流して釣ることになった。船の下にイサキの群れが入るとすぐに魚信は出せるのだが、船を回している時間や反応に乗るまでのロスタイムがあるので、午前中の入れパクに比べるとペースダウンした。ペースダウンはしたが、魚信を出せるときに1匹ずつ釣るのではなく、2匹、3匹と一荷以上を狙うことで数を伸ばしていく。船が流れると水深が浅くなったり深くなったりするのでタカベやメジナなど余計な魚も釣れたりしたが、13時すぎに2回目のゴンズイ玉を完成させる。この時点で100匹に届いていたと思われるが、あとで数えてみるとやっぱりいってなかったでは格好悪いので、途中経過を聞きにきた瀧本船長には「あと少しで100匹」と応えておく。「大したもんですね。ちゃんと数付けてますもんね」とお褒めの言葉を頂く。
自己最高記録は2年前のやはり最終戦で達成した109匹。これを超えたいなぁとお弁当も食べずに休まずにシャクリ続ける。魚信はまぁまぁのペースで出せるが、針掛かりしなかったり、巻き上げ中にいなくなったり、追い食いが発生しなかったりと少し活性がダウンしてしまった雰囲気。無理をせずに1匹ずつ確実に物にしていく作戦に切り替える。沖上がりの14時30分まで、途切れずに魚信は出せた。クーラーに魚を移しながらカウント。100匹は超えた。自己最多も更新できた。116匹だった。沖上がり後にやっと食べることができたお弁当の美味かったのなんのって。でも、そんなに釣ってどうするの? どうしようと困っていると、MARIさんがへた釣りの乗り換え駅まで来てくれて、一部引き受けてくださった(気を遣わせてしまったようで物々交換した)。ウリンボの味噌漬けを作るんだそうだ。
著者: へた釣り