1戦目は基本に忠実にやるのでそれなりの釣果。2戦目はへた釣りアレンジが加わって撃沈。夜アナゴでも2戦目のジンクスにハマってしまう。前半魚信を全く出せずに船上で悩みまくる。後半なんとか立て直すも出遅れが響いてノルマ(5匹)を達成できず。ストック5のお世話になる…屈辱。
1カ月前に初体験した夜アナゴが思った以上に楽しく、まだまだ釣れているようなので再戦。蒲田駅にて1日船の釣客を送ってきたバスにピックアップしてもらって羽田・かみやへと向かう。受付を済ませてみるとなんと…受付番号20番。出船時刻まで1時間半近くあり、まだ増えそうな感じ。桟橋にてデカッw船長から「しゃちょう船の右舷舳が空いてますよ」と言われて、迷わずその席に。結局、夜アナゴの釣客は総勢39人に。急遽3隻出しになる。しゃちょう船は19人。四隅の席でよかったぁ~。
出船前にかみやでは珍しい釣り方レクチャー。先生は淳ちゃん船長。送迎バスの中でも「餌の付け方さえきちんとすれば、もっと釣れるのに」と教わったが、同じ内容だった。イソメ2匹の頭の部分をちょん掛けし、少し引っ張りながら頭の硬い部分だけを3回縫い刺しにする。淳ちゃん船長によれば「体の柔らかい部分を縫い刺ししても全く意味がない。アナゴは餌を吸い込まない。齧り取られて終わり」らしい。イソメを持って錘(20号)をぶら下げても大丈夫なくらいしっかり付けるのがアナゴ釣りで一番大切なことと教わる。
船は向かい風の中、木更津沖へ。少し海が悪い。止まれば釣りにそう影響はないと思っていたが、アンカーを入れても波の上下が思ったより激しい。まずは教わった餌付け……できねぇ……。頭の硬い部分だけに3度も針を通すなんて、揺れてなくても難しいのに、揺れるは手暗がりになるはの夜の船上で教わった通りに餌を付けるのは無理。さらに潮の流れもへた釣りに味方してくれない。キャストしてもすぐにラインが船の下に潜ってしまう。これに舳なので船の激しい上下が加わると、投げてダメ、小突いてダメとお手上げ状態。潮先の艫の方では釣れているようなのだが……ボウズもあるかもと覚悟し始める。
淳ちゃん船長式の餌の付け方を諦める。キス釣りのように口から針を入れて、チモトまでコキ上げまっすぐ餌を付ける。タラシは3センチくらい。この方法なら慣れているので暗くても揺れててもなんとかなる。糸の結束もそうだけど、慣れてて自信がある方法が一番だ。潮も緩んできて釣りやすくなってきた。キャストして底で錘をコトコトと動かす感じで誘っていると、ガシッ(アナゴの魚信はこうだと思う)。ガシッではアワせずに竿を送って3秒ほど我慢。ゆっくりラインを張っていくとガシッガシッガシッという手ごたえ。竿を大きく持ち上げてアワせる。1匹目のアナゴを手にしたのは沖上がり1時間前の20時25分だった。
1匹釣れるとバタバタと釣れ始めるから不思議な魚である(下げ潮になって潮先になったせい?)。10分後に次の1匹を追加し、時間を空けずに3匹目、4匹目を追加する。ストック5(釣れなくても5匹保証)のお世話にならないように、あと1匹!!!!!と無駄に気合いを入れると殺気がアナゴに伝わってしまった(小突きすぎた!?)ようで、そのまま沖上がりの時間に。1匹恵んで頂いて5匹のアナゴをお持ち帰り。アナゴ丼を1杯分多く食べられるのはうれしいが……釣り人としては屈辱を味わう。
著者: へた釣り