船上でダメだぁと頭を抱えることはよくあるけれど、ダメすぎてシューンとなってしまうほどの大惨敗は珍しいかも。キープできたイサキはなんとゼロ匹。1日シャクり続けてもな~んともならなかった。シャクりのリズムは、もしかしてだけど♪ ×2 剣崎沖のイサキって絶滅したんじゃないの!!
6月も残すところあと数日。7月に向けて、剣崎沖のイサキがそろそろ本格化すると考えていた。小雨の予報だったが金沢八景・一之瀬丸へと向かう。実は、小雨はイサキ爆釣の条件の1つ。50匹くらいはいけちゃうんじゃない?と、結構本気で考えていた。船は定刻に桟橋を離れ、剣崎沖へ。イサキ船団が密集隊形で組まれている。活性は悪くないかもと、さらに期待を膨らませたのだが……。
船はイサキ船団の大外に合流する。指示ダナは18メートルから12メートル。仕掛けを投入しシャクリ始めるのだが……魚の気配なし。船団のほかの船の様子をうかがうと、置き竿にしている人が多く、なんだか既に諦めモードが漂っているように感じる。指示ダナの下から上まで丁寧にシャクってみたのだが、魚が触れてきた感触は一度だけ、それも針掛かりせず。でも、この時点ではまだ、今日は厳しいかもとは考えていなかった。一生懸命シャクればなんとかなると信じていた。
全く魚信がないので、船は一度船団から離れて船長得意の一人旅。次のポイントでは入れ食いになった。ただし、イサキがではなくアジが。仕掛けをタナまで落として数シャクリのうちに必ず魚信がある入れパクパターン。しかも釣れれば全部30センチの良型なので、魚信に飢えていた身としてはありがたい。アジを15匹ほど、サバを1匹ゲットした。お土産確保に成功し、再びイサキを狙って船団に合流する。そこから沖上がりまでの約5時間が苦行のような時間であった。もしかしてだけど♪×2 今日の本命はアジだったんじゃないの!?
へた釣りが釣ったイサキは1匹だけ。それも10センチはあるけれど15センチは絶対にないという極小サイズ。ほかにも小型のアジ、カタクチイワシ、ワカシなどが釣れ、全く魚信がなかったわけではないが、ずっとシャクリ続けて忘れたころに何かが釣れる感じ。イワシが釣れるとハリスが縮れたり絡んだりするので仕掛けばかり無駄になっていく。50センチ刻みで待ち3秒で釣っていたのだが、イサキらしいクンッと竿先を持って行ってくれる魚信が全く訪れない。
舳の人(竿頭で12匹)だけ釣れていたので、シャクリ方を参考にしようと観察してみると、フワフワとコマセを振り出し、待ちは10秒以上。ウィリーなのにそんな釣り方で釣れるんだろうか? 置き竿にしている人にもイサキは釣れている。仕掛けを動かしてはいけないと考えるしかない。ウィリーはシャクってなんぼという釣り方しか知らないので、一応真似はしてみたが、釣れている人と何かが違うらしく状況は好転しない。しかも動かさずに待つというのが嫌いなので釣ってて楽しくない。釣れなくてもいいやといつも通りシャクリ倒して釣ることに。結果は…撃沈。もしかしてだけど♪×2 ウィリーは動かさない方が釣れるんじゃないの!?
著者: へた釣り