魚へんに休と書いてメバル…どうやらメバルは静養日だったようで、昨シーズンは一度もなかった煮付けサイズゼロの貧果に沈む。とにかく魚信の遠い1日だった。風邪気味だったので、つらさ倍増。誰に断って休んどんじゃ!とメバルに説教の1つもしたくなる。癒しの尺メバルはどこ行った?
本日は探魚必釣…?さんにお誘いいただいて、市川・洋平丸からメバル釣り。尺メバルがたくさん潜んでいるらしい京葉シーバースで目指せ! 尺メバリストがテーマだったのだが……。この数日、どうも体調がすぐれない。釣行前日の夜、体温を計ると37.4度。妻1号ストップがかからないように「37度! 熱だいぶ下がったぁ~♪」と嘘をついての強行釣行。自分でもよくやるよ、と思うが、探魚必釣…?さんにお会いするのも、尺メバルを釣るのも楽しみだったので、体調が回復するのを祈りつつ就寝。
探魚必釣…?さんは…親分って感じの人だった。敬称が師匠ばかりでは芸がないので、探魚の親分と呼ぶ(語呂がいいしねw)ことにする。探魚の親分が常連の洋平丸は8時出船のゆったり船。釣客は7人だったので、左舷に並んで座る。へた釣りの釣り座は、左舷舳から2番目。港を払った船は…一路京葉シーバースへ、と思っていたら進路が違う。最初のポイントは羽田空港のすぐ近く。へた釣りが普段メバルで乗っている羽田・かみやからなら10分もあれば到着するポイントだったのでガックリ。京葉シーバースはどうやらタンカーが入港中らしく、尺メバルの夢が遠のく。
尺メバルどころか、煮付けサイズすら遠い状況。羽田沖では結局一度も魚信がなく、南下して本牧沖へ。本牧沖でもさほど活性の高いメバルには出会えず、釣れてくるのは1/6~1/2スケールのミニフィギュアのようなカサゴばかり。普段はキープしない15センチ級をキープしないと持って帰れる魚がないような状態。洋平丸の船長はかなりせっかちな性質らしく、本牧沖をあっちいったりこっちいったりでメバルを探してくれるのだが、どこもかしこもパッとしない。忘れたころにカサゴに混じってメバルが釣れるが、煮付けサイズに届かない小型ばかり。エビの頭だけ齧っていくカサゴなんて初めてみた。
今日はダメかなぁ~と半ばどころかほぼ諦めていたへた釣りの竿に、本日初めてのまともな魚信。魚信の少なさに焦れていたので、思わず「やったぁ~~~♪」と大声を出してしまうほどに大望の手ごたえ。尺は無理でも良型のメバル間違いなし!と思っていたら、海面に姿を現したのは、アジ。30センチを少し超える尺アジだったのだが、メバルと糠よろこびしてしまったので、うれしくない。順調に本命が釣れていればうれしいゲストなのだが……。
終了間際になって、「川崎の方少しやって上がりにします」とアナウンス。川崎のシーバースかな?と思っていたら、着いた先は風の搭。シーバスでは何度か来たことがあるが、メバルでは初めて。ここで、探魚の親分が本領発揮? まずは29センチのカサゴ、続いて28センチのメバルをゲット。すぐ横で釣れているのだからへた釣りにもチャンスはあったはずなのだが、何が狂っているのか分からない(風邪なのに嘘をついてまで釣りに行くこと自体が狂っている)ほどに何もかも狂っている(風邪のせいか? 慣れない船のせいか? 腕のせいか?)へた釣りには一度魚信があったのみ、しかも針掛かりせずで沖上がり。しょんぼりしているへた釣りを哀れに思ったのか、探魚の親分が28センチのメバルをくれた。洋平丸は満潮時には小船に乗り換えて桟橋に帰る。海上で船から船へ乗り移るのは初めてだったので、ちょっぴりドキドキ。
著者: へた釣り