オニカサゴを狙うのに「臭いオレンジのヒラヒラで勝負?」という方針を立てたのだが、問題は魚の臭覚にアピールする異臭餌の作成法。家の冷蔵庫を臭くすると、妻1号に怒られるのは火を見るよりも明らか。異臭=腐乱なわけで、妻が見逃してくれたとしても、へた釣り自身が不衛生で嫌。
FacebookでK村師匠が試された異臭餌を教わった。「数日間腐らせたスルメイカ、一年間腐らせたスルメイカ、数日間肝等に漬けたスルメイカ、腐りかけの鯖端の塩漬け、シャケ端の肝漬け」。一番魚の反応がよかったのは「数日間腐らせたスルメイカ」であったそうだ。1年間腐らせたスルメイカだと、船上異臭騒ぎの上に。さすがに魚にも臭すぎたらしく、魚信はなかったそうである。数日間腐らせる……これがなかなか難しいし作るのに勇気がいる。船上で異臭騒ぎを起こしても許してもらえるかもしれないが、自宅で異臭騒ぎを起こすと……たぶん、その餌は捨てられてしまう。
釣った魚の内臓やイカゴロなどで作った腐敗液にサバやアナゴの切り身を漬けてみようかなと考えていたのだが、妻に怒られず魚が反応するギリギリの臭さ=数日間腐らせるとう塩梅が難しそうな……と悩んでいたら、腐乱させることなく魚が好む適度な臭さを餌に沁み込ませてくれる「ガルプ!アライブ!リチャージジュース」というのが発売された。本来はソフトルアーを漬けるためのリキッドだが、身餌にも使えるような気がする。身餌と併用するつもりのエコスカートもこれに漬けちゃえば視覚+嗅覚でアピールできるようになりそうな。異臭餌はハードルが高いので、まずはこれで臭餌作成から初めてみようと決める。
著者: へた釣り