魚信なしで大迷走した末エソ1匹で終了した年末年始伊豆合宿ヒラメ4戦目で、オニカサゴ達人から2匹いただいた立派なサイズのオニカサゴ。治久丸船長から食べ方のアドバイスも受けて、東京に帰ってから食べてみたのだが、何?この美味さ! オニカサゴ好きの多い理由が分かった!!
船長から教わった食べ方は3つ。まずは湯引きでのお刺身。ウロコを付けたまま湯引きすればウロコまで食べられると教わった。2つめ、胃袋は湯がいて絶対に食べるべしと言われる。内臓系があまり得意ではないので、え~~とは思ったが、船長が美味しいと紹介してくれたので試してみないわけにはいかない。そして、ヒレ酒。オニカサゴといえば鍋物というイメージがあったので、「鍋は?」と聞くと、「鍋でも食えるけどもったいないねぇ」とのお答え。「捨てるとこないよ」とも言われたけど、本当に頭の骨以外捨てるとこなかったぞ。
「鍋でも食えるけどもったいないねぇ」と言われたが、もともと鍋で食べたいと思っていたので、1匹は鍋にした。頭と中骨で出汁を取って、豆腐や野菜類を煮る。3枚におろした身をぶつ切りにして入れてみた。この身がプリプリに煮あがったら食べごろ。適度に弾力のある身は、皮まで美味でもう最高!! 〆の雑炊まで、幸せすぎるお味と食感を楽しめる。特に、頭の頬から目の辺りに付いている身の美味しさといったら…鍋用の魚として最強の座に君臨しちゃったかもってほどに絶品だったよ。
船長が一番勧めていたのが、オニカサゴの湯引き。3枚におろした身の皮側にキッチンタオルを被せて、熱湯をその上から流しかける。すぐに氷水にとって、皮は半生、身が生な状態にするわけだ。ウロコ付き、ウロコなしバージョンを造ってみた。ウロコ付きは予想通り失敗。ウロコが生のままで歯の間にはさまり大変なことに、ウロコなしは皮際の半生部としっとりとした触感の生の部分との舌触りの違いが楽しめて美味しかった。湯引きしないで皮を引いた物も造ってみたのだが、オニカサゴは皮付き湯引きが最強という船長の言葉は嘘ではなかった。一緒に食べたヒラメのお刺身が物足りないと感じたほど。
さて、オニカサゴの胃袋。そんなものが食べられると思っていなかったので怖々作ったのだが、これがまた作ってよかった~なお味。胃袋を取り出して、きれいに汚れを取って少し塩を加えた鍋で2分ほど湯がく。流水にとってもう一度汚れを落としてから、氷水で冷やす。水気を切って小さく切りそろえ、ポン酢にからめて食べると、ミミガーのような食感で子供たちに大人気。へた釣りは数切れしか食べられなかった。
一説にはトラフグのヒレ酒より美味と聞いて大いに期待しているのだが、まだ干している最中なので、味は分からない。干したヒレを焦げる一歩手前まで炙って、超熱燗を注いで、蓋をして蒸らす。お酒にヒレの旨味と香りが移れば大成功。蓋を少しあけてライターでボッ。ヒレ酒飲むならこのボッが成功するかどうかが大事なので慎重にw 明日あたりには飲めるかなぁ~~~~♪
著者: へた釣り