1匹でいいから30センチ超の縦縞の消えたイサキを釣るというのが今年のテーマなのだが……金沢八景・一之瀬丸のLTイサキ船に通い続けること7回。ひょっとしたら目標クリア?と思ったのだが……計ってみると1センチ足りなかった。でも、中型混じりの釣果に大満足なのだ。
台風6号が去って、この日から多くの船宿が通常通りの営業を開始したのであるが、朝起きて外に出てみると……風が強いし、半袖では肌寒い。ひょっとして出船中止になるかもという予感を抱きながら、始発に乗って、金沢八景へ。風の強い日の定石通り、釣座は後ろから埋まっている。と、そこに通りかかったのが、イサキ船の瀧本船長。「今日は一番前が空いてますよ~」。オマツリを気にせずに済む舳にすべきか、海が荒れるのが怖いから胴の間にすべきか。「今日は揺れますよね?」と確認すると、「まぁ、それなりに」とのお答え。胴の間の席札を取った。
■時化後じゃないぞ……時化真っ最中の剣崎沖に風裏なし
出船して何分もしないうちに胴の間にしといてよかったぁ~ってほどに船は揺れ始める。船が走っているので、風の強さは分からないが、飛沫を浴びて、釣る前から全身ビッショリ。白波を乗り越え、乗り越え、剣崎沖にようやく到着し、船が速度を落とすと……恐ろしく強い風が吹いていることに気づく。仕掛けをスプールから外しているうちに風のせいで手前マツリ……これは釣りにならないかも。剣崎沖は海のど真ん中……風裏に逃げることはできない。
その日の釣りのテーマが「生きて帰る」になったのは、昨年のカワハギ船に続いて2度目。船は波の上をジャンプしまくり、目の前にいる別の船の船べりが波で見えなくなるほどにウネリまくる。自分が乗っている船だと分かりにくいが、ほかの船を見ていると、沈没するんじゃない?ってほどに波に揉まれて傾きまくっている。一之瀬丸も一度波に舳先を飲み込まれて舳の人は大水害に遭っていた。本当に胴の間にしといてよかったw
■シャクるの無理。タナを決め打ちしてフワフワ誘うと!!
船がウネリで2メートルくらい上下するので、シャクるのがとても難しい。波の上に乗っているときは勝手にシャクっていることになるし、タナは勝手に2メートルほど上がっている。波を降りているときはシャクってもコマセが出ない。これまで学習してきたことが全く生かせないし、シャクるために船上で立っているだけで一苦労。指示ダナを広く探るのは諦めて、タナを決め打ちして釣ることに(波のおかげで2メートル上下するし、これなら座って釣れるしね)。
指示ダナの一番底(20メートル)の辺りで波に合わせて竿をシャクっていると、コッという魚信。風のせいで魚信は取りにくいのだが、魚に食い気はある様子。魚信があったと思しき水深でコマセがポロポロこぼれるように、フワフワと誘うと、針掛かりし始める。コマセシャクリっぽくない釣り方なのだが、こんな日に限って、釣れてくる魚は型がよい。
■あと1センチでステージクリアだったのにぃぃぃぃ
27センチのイサキサイズが立て続けに2匹。竿先をグーンと引きこんで「これは30センチ超えたでしょ!」と喜んだら、上がってきたのは残念なことに28センチのメジナ。その後も20センチ以上の大型ウリンボが釣れ続き、釣果は、
イサキ(25センチ~)×4匹
大ウリンボ(20センチ~)×4匹
ウリンボ(~19センチ)×11匹で19匹。
船の上では長さを計測する余裕がなかったので、帰ってから体長を計ると……一番大きなイサキは29センチ。あと1センチくらいなんとかならんかと尻尾を引っ張ってみたり、氷でしめて体が曲がっているのを伸ばしてみたりしたのだが……何回計っても29センチ。あと1センチでステージクリアだったのにぃぃぃぃ!!
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著者: へた釣り