合宿2日目にボウズ、合宿5日目に1匹。悪戦苦闘の宇佐美・治久丸のカイワリ五目。5月7日は、今年最後のカイワリを食べるチャンス。小雨振る中、がんばってコマセをしゃくってか~い~わ~り~と念じた甲斐あってか、クーラーの中には3匹のカイワリ。当然お刺身で頂く。
小雨模様なのに、なぜか海はべた凪な上に海水温が上昇し赤潮が発生。アジの活性は高くないらしく、大崎堤防沖の浅場(30メートル)のポイントはすぐに見切りを付けて、サンハトヤ沖の水深50メートルのポイントへ。船長は魚探を見ながら「反応はあるのになぁ~」と大きな独り言。こまめにコマセを詰め替え、撒いているとアジが釣れ始める。30センチ級の東京湾ではなかなかお目にかかれないアジが普通に釣れてくるから伊豆は楽しい。
■着底して二しゃくり目でゴーンと28センチのカイワリ
この日は客がへた釣りともう1人だけだったので、なかなか船の下にアジの群れを居つかせるというわけにはいかず、魚信は散発的なのだが、それでもマメに誘っていれば、20センチから30センチくらいのアジが飽きない程度に竿を曲げてくれる。指示タナは8メートルなので、着底したら3メートル巻いて一しゃくり、もう3メートル巻いて一しゃくり、あと2メートル巻いてのはずだったのだが、いきなり竿先がゴーンと持って行かれる。
カイワリはアジよりも引きが強く、最後の最後まで抵抗する。この引きはアジではない。メジナかも?と思いつつも慎重にリールを巻き上げると、タモを構えた船長が「カイワリ!」。アジよりも明らかに体高のあるシルエットの銀色に輝く魚がハリスを持った手を海面へと引っ張っていく。タモで取ってもらったカイワリは28センチの今年最高サイズ。カイワリは大きければ大きいほど美味なので、うれしい!!!!
■カイワリ!ではなかったけど人生最大のアジをゲット
その後もサンハトヤ沖でポツポツと魚信は出ていたのだが、「反応の割りに魚信が続かない」と、サンハトヤのさらに沖、水深90メートルのポイントへ移動。ここは釣れれば大きいらしい。指示ダナは同じ、底から8メートル。道糸が斜めに入ったので、一度8メートル巻き上げてからもう一度タナを取り直そうと仕掛けを落とすと……3メートルの一しゃくり目でゴーン。カイワリ!? 船長もマイクで「カイワリ!」。竿先をグングン曲げながら上がってきたのは、人生最大の大アジ(あとで計測すると38センチ)。
どうやら、底の方が魚の活性が高いようなので、その後も3~6メートルくらいを攻めると、ゴーン、35センチのアジ。ゴーン、36センチのアジ。そしてゴゴーン…今度そこカイワリ?……と思ったら、42センチの巨大アジ。わずか30分くらいで、アジの人生最大サイズを更新した。アジもこのサイズになると顔つきに風格があるような気がするのは気のせい? さらに、ゴゴゴーン。今度こそカイワリ! 上がってきたのはジャスト30センチの食べごろマダイ。
ほかにもメジナ、トゴットメバルが釣れたので、前回に引き続き、食べられる魚五目釣りを達成してきた。へた釣りがあまりにカイワリ、カイワリとうるさいので、帰港後、船長が釣ったカイワリ2匹をプレゼントしてくれた。クーラーに3匹のカイワリ、自己最高サイズの42センチのアジ、一番美味しいサイズのマダイ。船長は「もっと釣れるはず」と不満そうだったが、大満足の釣りであった。
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著者: へた釣り