昨夜の夕食時。「明日はこどもの日だから…」と話を振ると、子供たちの顔がパッと華やぐ。子供は感情が素直に顔に出るから面白い。パパ冥利に尽きる瞬間だ。でも、人生の厳しさ、理不尽さを教えてやるのもパパの大事なお仕事だ。「釣りをします!」。さて、子供たちの反応はwww
子供1号は、「やっぱりぃ、意地悪そうな顔をして言うからそうだと思った」。さすがは12年もへた釣りの子供をしているだけあって、ここで悔しがったり文句を言ったりすると喜ばせるだけということをよく知っている。一方の子供2号は、「え~~~~」と頬を膨らませる。「こどもの日だよ、いつもと一緒じゃこどもの日にならないでしょ」と不満をアピール。そうそう、そういう反応を待っていた。人生経験8年では、そういう反応がへた釣りを喜ばせるだけってことに考えが至ってない。
■子供1号はムラソイを大漁。子供2号はコッパな大物を楽しむというわけで、こどもの日強制ファミリーフィッシング。場所はいつもの堤防。べた凪なので、子供でも釣りやすいはず。一応、こどもの日なので、釣った魚を外すのと、餌をつけるのはへた釣りの役目というルール。へた釣りが初日以来、全く気配を感じないクロダイ狙いの竿を出す横で、子供1号、子供2号は、テトラの穴を狙ってミャク釣り開始。
べた凪のわりには魚の活性が高く、子供1号、2号ともにイソメを付けたカサゴ針12号でコッパメジナの猛攻を楽しんでいた。針がかりする確率は低いのだが、竿先から手元にクンックンッと魚の感触が伝わってくるのはそれなりに楽しいようだ。針がかりすれば、コッパメジナはテトラの隙間に逃げ込もうとギューンと走るので1メートルの短竿でのファイトは子供にとっては大物とのファイト気分のようだ。
子供1号はカサゴ名人を自認しているだけあって、コッパメジナをかわして良形のムラソイを釣り上げ始める。子供2号は根がかりに苦しみながらも、器用にコッパメジナの口に大きな針をかけるコツをつかんだ様だった。一方のへた釣りはというと……子供たちの餌もちが悪いのでひたすら餌付け係。クロダイどころか、25センチのメジナが精一杯な1日であった。
著者: へた釣り