西表島に到着し30分後にはボートに乗り込み釣り竿を振っていた。初日のターゲットはナンヨウチヌ。島道楽の自然を愛するお兄さんに案内されて、フラットボートでマングローブ茂る川を遡っていく。ホッパーを投げるとトップでチヌがバシャ!となるはずだったんだけど……。
西表島に着く前、石垣島で港に向かうタクシーの中で信じられない話を聞く。「夜中に浜に懐中電灯とコンビニの袋を持って行ってごらん」と勧められた。なんでも、干潮になるとイイダコが歩いており、1時間ほど頑張ればコンビニ袋がいっぱいになるほどイイダコを拾えるというのである。いくらなんでも嘘だろという話であるが、運転手さんの自信たっぷりな語り口に港で懐中電灯を買うことに。結局、イイダコを拾えるポイントは限られていて、ホテルの近くにはポイントがなく、イイダコ拾いは経験できなかった。島道楽の小渕船長によればイイダコが拾えるという話、1時間でコンビニ袋いっぱいは大げさにしても嘘ではないらしい。
さて、西表島で家族と一緒にお世話になった島道楽の小渕船長であるが、物腰柔らかく子供にも優しいお兄さんであった。妻と子供1号、2号を乗せて島の西部に位置する白浜港を出発。船浮湾(と思う)をゆっくり遡りながらの釣り。妻と子供1号、2号は餌釣りで、へた釣りは生意気にもルアーで釣り開始。最初の魚信は意外にもルアーに出た。チニングの定番ルアー、R.A.POPを水面で引いていると、いきなりガツン! 竿を立てても全くドラグが鳴り止む気配なし。ドラグの調整が緩すぎ?とドラグノブに手を触れた瞬間、魚が跳ねてラインブレイク。50センチ以上はある背中が黒くて腹は黄色のやや細長い魚だった。小型のシイラ? 下手なアクションのルアーにも反応してくれる魚がいることにうれしくなる。
竿:シマノ アメニスタ 272M-2
リール:シマノ レアニウム CI4 C2000S(PE0.8号 リーダー20lb)
あいにく干潮の時間であったらしく、マングローブの間を狙うのではなく、岩の近くを狙ってキャストして引いてくるという釣り。ショートバイトは何度かあったが、魚のサイズが小さいのか乗らない。餌釣りをしている3人は順調に釣れているので我慢できずに餌釣りに変更。エビを餌に少し誘うとすぐにクンクンッという小気味よい魚信が出る。20センチくらいのナンヨウチヌを中心に、ホシミゾイサキ、フエダイなどが入れ食いモード。魚は相当濃いらしく4人で釣りまくる。30センチくらいのナンヨウチヌや40センチのゴマフエダイを追加してその夜の食材は十分にゲット。子供1号、2号は釣り飽きたらしく岸に上陸してトビハゼやシオマネキを捕獲して遊びだす。へた釣りも大物狙ってルアーを振るも……餌ではあんなに釣れるのにルアーには反応なしでこの日の釣りは終了。
竿:シマノ ゲーム AR-C S606UL
リール:シマノ レアニウム CI4 C2000S(PE0.8号 リーダー20lb)
夕食は小渕船長に紹介してもらったIKEIというお店に釣れたお魚を持ち込んで、ゴマフエダイはお刺身で、ナンヨウチヌはマースミ(塩蒸し)で、ホシミゾイサキは煮付けてもらって、泡盛を少々いただいて幸せな食卓。
著者: へた釣り