年に数度しかやらないせいで、やるたびに新しい課題に直面してう~むと唸ることになるのがLTアジだ。今回のテーマはクッションゴムをなくして針掛かり率とバラシ率を改善することだったが、うまくいかず。ゴムの有無は関係ないのかも。半日船で25匹なので惨敗ではないが苦戦した。
ゴールデンウィーク後半の隔日釣行の一発目は金沢八景・一之瀬丸から午前LTアジ。混んでるかなぁと不安だったが、受付を済ませると「2隻出しになっているので、どちらでも好きな方に乗ってくださいね」と言われる。1隻目はカワハギでお世話になる船長だったが、ほぼ満席。オマツリが怖いし、ビシの数が多すぎるとアジの群れがビビって船下に居着かないという経験をしたことがあるので、大人しく2隻目に移る。2隻目の左舷は大艫に1人入っているだけで2人だけ。今度はコマセが効くかな?と不安になる。
海上は超がつくほどのベタ凪。昨夜からほぼ無風であったようで、海上はガスがたまっており視界30メートルくらいの霧の中を1隻目のLTアジ船を追尾するように進んでいく。霧のせいなのか、それともアジの群れが見つからないのか船はなかなか止まれない。頭の中で、「これは凪倒れのパターンかなぁ」と不吉なことを考え始める。15分ほど減速、加速を繰り返して、やっと「この辺でやってみます」とのアナウンス。妥協気味にポイントを決めた感じだ。
こうなると手返しよくコマセを撒いて、アジを寄せてくるしかない。底を1メートル切って強めにビュンとコマセを振り出す。さらに50センチ巻き上げてもう一度コマセをビュン。そこから50センチほど竿をスーと持ち上げてコマセの煙幕の中に仕掛けが入っていることを意識して待つ。これを3往復して仕掛けを回収。コマセを詰め直して最初に戻る。4、5回ほどコマセを詰め替えて、やっと本日初めての魚信が訪れる。4匹ほどアジが釣れたが、その後沈黙。
つらい時間帯が続く。コマセが切れないように、仕掛けの回収&投入を繰り返す。頭の中では「な~ぎ倒れ♪ な~ぎ倒れ♪」(風まかせ/坂上二郎のリズムで)が絶賛エンドレスリピート中。これはツ抜けも苦しいのではって気さえし始める。2時間ほどアジを手にできないまま、10時になってからようやく食い気のある群れが船の下に入る。ここから怒涛の入れパクモードにしたいのだが……魚信はいくらでも出せるのに針掛かり率が極めて悪い。竿先フルルどころかクンクンと引き込むとこまで行っているのに針掛かりには至らない。
潮が緩くて仕掛けが海中で張ってないせいかもと魚信があったら少し竿を持ち上げて仕掛けを張るようにしてみたが、あまり状況は改善せず。やっと掛けても巻き上げ中や海面でのバラシまで発生しはじめる。クッションゴムの有無に関係なく竿を握ってるヤツがヘタクソだと針掛かりは悪いままだしバラシも多いってことがよ~く分かった。本日の釣果はアジ×25匹、イシモチ×3匹、シロギス×1匹。魚信った魚を全部取れていれば50匹は超えてたはずなんだけどなぁ~。
著者: へた釣り