どうにもならないことなんてどうにでもなっていいこと♪ チビハギさんは僕を小馬鹿にするけど♪ それほど大切な魚信はなかった~♪ 新アイテムを投入して尺ハギ狙いで臨んだかみやカワハギ大会だったのに24.8センチが最大とお粗末な結果に。数も型も真ん中くらい。もってないね。
もってないねぇは、桟橋に着き、釣り座の抽選をするときから。デカw船長と顔だけ怖い船長の船は既に満席で、しゃちょう船と淳ちゃん船の二択。潮先は艫の予報だったので、左舷艫から2番目が残っていた淳ちゃん船のクジを引く。引き当てたクジは37番。狙ってた番号ではない。右舷の舳だった。風が吹かない11時までは潮ケツ。午後からは潮先になるが、風速10メートル超えの予報。波による船の上下が激しい舳では釣りにならないかも。「ネタになる席をピンポイントで引きますね~」と皆さんに笑っていただく。本人、ちょっとブルーが入る。
凪の海を1時間ほど走って竹岡沖に到着。ハギポンアサリ、ラトル音付きイエローオモリ、そしてホタテのヒモと、潮ケツの不利を挽回するために最初から全部投入してみる。底を1メートルくらい切った位置でタタキを入れてカワハギの注意を引き、誘い下げる。錘が底に着くまで誘い下げたら、30センチほど竿先を持ち上げてフワフワと誘いを入れてカワハギからのシグナルを待つ。ここ2週間ほどうまくいっている良型狙いの釣り方を踏襲した。
最初のオッという魚信が訪れたのは釣りを開始して15分後くらい。宙でフワフワさせていると餌にアタックしてくる手ごたえがあった。そのままフワフワでは食い込まないので、ゼロテンションから少し送って聞き上げに転じると、竿先がガッガッと曲がる。まずまず以上のカワハギらしい引きをしてくれる。な~んだ、潮ケツでもなんとかなるもんだ!! 海面に姿を現したのは25センチくらいのカワハギ。入賞が狙えるサイズではないが、取りあえずの1匹に気をよくする。
次の魚信もまずまず以上の手ごたえ。25センチのカワハギよりも圧倒的に重量感があるし、引き込みも強い。いきなりの尺超えかもとニタニタしながらリールを巻く。船長がタモ持って飛んできてくれる。海面に魚の姿が見えると「あらら」と操舵室に戻っていった。30センチに少し足らないサイズのマハタだった。釣り開始30分にして、バケツの中にカワハギとマハタ。大会ではなく乗合船でなら悪くないどころか相当いい感じの滑り出し。
その1時間後に、本日最高のドキドキする魚信が訪れる。竿先をカンカン叩いて引き込むし、重量感も半端ない。尺超え確実! もしかして35センチくらいあるかも!? 確かに尺は超えてたし35センチあったけど、サバフグだった。本日の見せ場はこれにて終了。以降、釣れども釣れどもカワハギはサイズアップせず。20センチ前後のばかりが釣れてくる。8匹釣って、サイズは24.8センチ、23センチ、21センチでTKB寸で68.8センチ止まり。1匹全長を競うかみやカワハギ大会の記録は24.8センチなので箸にも棒にもかからない。
優勝は31.3センチで淳ちゃん船の右舷艫から2番目の人だった。なんと貸し竿での優勝だったらしい。優勝賞品は極鋭AGSの竿……これはカワハギにハマっちゃうね。2位はしゃちょう船に乗っていたH賀達人で30.8センチとこちらも尺超え。パチパチパチ。へた釣りは型部門29位、数部門23位という平凡な成績だった。
著者: へた釣り