ウィリーやりたい人はウィリーでどうぞ、底物やりたい人はアマダイでもオニカサゴでもどうぞお好きにという何でもありな乗合船が羽田・かみやのウルトラ五目。へた釣りはカイワリ狙ってウィリー一筋だったんだけど……仕掛けもタックルも違うので、オマツリしまくり。何でもありって難しい!?
洲崎沖を主に攻める沖のウィリー五目は大好きな釣りの1つだ。オキメバルを中心に、アマダイ、マトウダイ、オニカサゴ、アカイサキ、チカメキントキなどが釣れる。お刺身最強カイワリも混じることがあるのだから、釣趣、釣果、食味が楽しくうれしく美味しい釣りである。ウルトラ五目は仕掛けをウィリーに限定せずに、好きな仕掛けと好きな餌で釣っていいという沖のウィリー五目の進化バージョン? 一度挑戦してみたいなぁと思っていた。沖のウィリーは水温の低い時期にしか経験がないので、入道雲がわく洲崎沖で何が釣れるのか、すごく楽しみだった。
この日は片舷6人の12人での出船。大きな船なので、両横との間隔も十分ありオマツリの心配はないかもと考えていた。船長からのアナウンスで富浦沖が最初のポイントだと知る。富浦沖ってことはひょっとしたらイサキが狙える? スローなシャクリでイサキを本命にしてみようと決める。水深は80メートルから130メートル。深すぎてイサキはいらしゃらないようで、イサキ用のつもりのスローなシャクリに反応してくれたのはシキシマハナダイ。狂ったようにこいつばかりが釣れてくる。沖の五目で釣れる魚のうち、一二を争う釣れてもうれしくない(美味しくない)魚なので…トホホな滑り出し。水圧の変化に強い魚なのでリリースしまくる。
次に向かったのは同じ富浦沖でもアジが中心に釣れるポイント。水深は100メートル前後。30センチ刻みで7回。2メートルほどコマセの帯を作って長めに待つというアジパターンのシャクリで、すぐに魚信は出せたのだが、ウィリー針(チヌ針0.8号)が小さすぎるのか針に触れる感触があってもなかなか針掛かりしない。やっと掛けるのに成功しても水面バラシ連発であか~~んな感じ。6~7匹ほどばらしたところでギブアップ。船長からアジの仕掛けをもらってウィリーから一時撤退。ムツ針ならちゃんと上顎の硬い部分に針掛かりするのだから、釣魚によって針の選択って大事なんだなぁと思い知る。ただし、時合は完全に逃してしまったようで数は伸ばせず。
アジのポイントで魚信が遠のくと、洲崎沖に行きますよとのアナウンス。沖のウィリーで何度もいい目に遭っている、というか沖=洲崎と信じているポイントなので、待ってましたって気分。仕掛けをウィリーに戻して、シャクルとすぐにクンと竿先を引き込むオキメバルの魚信が出る。底から20メートルくらい反応が浮いているポイントもあり、ようやく沖の五目らしくなってきた。3本針パーフェクトもありいい感じ。これならクーラー満タンいけるかもと思っていたら、突如移動のアナウンス。どうやらサバが回ってきたようで、それを嫌ったみたい。入れ食いだったのでもう少し粘りたかった。
移動後もシャクれば魚信は出たが、オキアミだけの単発魚信が多く、追い喰いの発生率低めでそのまま終了。クーラー五分でちょうど1週間で食べきれるくらいの釣果かな。タイトルになっているオマツリの話が出てこなかったって? 1日中オマツリしまくっていたのでどこで書けばいいのか、書いてる方もよく分からなくなった。仕掛けが違うってことは潮での流され方が違うわけで、それなりに気をつけて釣っていたつもりなのだが、オマツリの回避方法は最後まで見つからなかった。沖のウィリーでここまでオマツリした経験がなかったので悩む。こちらの仕掛けが相手の道糸に絡むことが多くそのたびに仕掛けを切っていたので仕掛けを10セットほどロストした。何が悪かったんだろ? ……反省。
著者: へた釣り