宇佐美・治久丸からイサキ五目という名の長ハリス修行3戦目。GW後半の初日とあって、船はほぼ満員の片舷4人。初島イサキは前回9匹に終わったので、目標はツ抜けだったのだが、ツ抜けどころか片手が遠い。待つのが苦手なので、途中からウィリーに変更しクーラーの中はカラフルw
不幸はまたもやってきた。4時半集合5時出船なので、4時に合宿所を出て、例によってキャリーをコロコロ引っ張りながら、宇佐美港まで25分。月を眺めながら歩いていると、いきなりキャリーがガタンッ! 何か引っ掛けたかなと思って力を入れて引っ張ると、金属がアスファルトを擦る音。あ……キャリーが壊れた。新品のはずなのに…今思えば、これがこの後の不幸を暗示していた。
港についてみると、船長が出船の準備中。船の周りには子供連れを含むお客さんがいっぱい。へた釣りは左舷舳に席を決めてもらう。「ひょっとして毎日乗ってるの?」。背後から声をかけられる。なんと、長ハリス1投目で尺イサキ!! 目標を1つクリア釣行で、「釣れないのは真心がこもってないから」という対処しようのない問題を提起してくれたおじさん。お話好きのこのおじさんと他愛もない話をしているうちに船は初島沖に到着。
長ハリス対策はいろいろしてきた。まずは枝スの編み込み。編み込んでおくと随分と絡みをさばくのが楽だと気づいた。竿置きから離した場所に針を置けるようにマグネットも持ち込んだ。あとは慌てずに両手でハリスをさばきながらゆっくり落とす。魚が釣れたら手繰ったハリスと離れた場所に魚を置く。長ハリス対策はうまくいった。仕掛けの手前マツリは1回だけ、ハリスがちょっと絡んだだけだった。長ハリス対策はできたけど……。
渋い! タナまでコマセを振り出して待っていても、全く魚信がない。竿を手で持っていても仕方がないので、置き竿にして、一服していると忘れたころに竿先が曲がる。結局、イサキは2匹だけ。うち1匹は30センチジャストで、もう1匹は大ウリンボサイズ。魚探には反応が映っているそうだが、何が気に入らないのか全く口を使ってくれる気配がない。竿を動かしてリアクションバイトしないかな? 置き竿にして全く動かさない方がいいのかな? といろいろ試してみたが、魚信なし。
船長も焦れたようで、「カイワリやってみましょう」と、初島沖の水深70メートルのポイントへ移動。長ハリスでじっと待つ、待てど暮らせど魚信のない釣りにへた釣りはもっと焦れている。仕掛けをウィリーに変更して、シャクってシャクって釣っている気分を味わう。久しぶりの魚信。一瞬、竿を大きく引きこんだのだが、撒いてくると抵抗が弱まる。根魚っぽいなぁ~と思っていたら、アヤメカサゴというアカイサキっぽい模様をしたカサゴの仲間だった。
その後、初島沖でもう少しだけイサキをやって、船は伊東沖の噴火口という水深の深いポイントに移動。最近、カイワリがこのポイント周辺で釣れていることを知っていたので、気合を入れてシャクり倒すが、サバの猛ラッシュにあって、船中サバ祭り、サバのついでにオマツリ祭りな状況。そのうち仕掛けが底まで落ちていかないような状況になる。GWのこの時期はサバが少なく釣りやすいと思っていたら、「今年の伊東湾はサバだらけ」という状況なんだという。船長がカイワリで出船したがらない理由はこれかっ!? 底まで着いたら今度はヒメの猛攻…釣りづらい。
サンハトヤ沖に移動。ここもカイワリを釣ったことのあるポイントなので気合を入れてシャクるが、釣れてきたの25センチくらいの黒白ストライプのマハタ。続いて、超小型のイトヨリダイ。いずれも浮き袋が口から飛び出していたのでリリースできずにキープ。大崎堤防沖に移動してここでも小型のイトヨリダイを追加しただけで本日沖上がり。イサキメインの五目釣りのはずなのに、クーラーの中はちょっぴりカラフル。釣果には恵まれなかったけど、長ハリスへの苦手意識は克服できたのでよしとしよう♪
著者: へた釣り