日本酒好きの人から「夏酒なんて、けっ!」と言われたことがあるが、お酒だけでなく「けっ!」と言われるようなものが好き。夏に飲みやすいように酸味を効かせてスッキリした飲み口の夏酒をキンキンに冷やすと、脂の乗ったお魚のお刺身と抜群に合う。今週は肴を求めてカイワリへ。
夏酒の出荷は5月中旬から始まり、へた釣りの場合は、まずは文佳人 夏純吟を買う。ラムネっぽい爽やかな後口を残す暑くなってきた時期の食中酒に最高のお酒だと思う。人気が出て出荷本数が増えたのか随分と手に入りやすくなった。文佳人 夏純吟のプレミアム版と勝手に位置づけているのが文佳人 夏純吟うすにごり。おりがらみなので米の旨みと酸味がより鮮やかになり瓶内醗酵による発泡でラムネ感が更に増す。へた釣りが夏酒にハマったのは大阪の居酒屋で文佳人 夏純吟うすにごりに出会えたから。今年は出荷本数が少ないのか入荷情報がなかなかつかめずやきもきしたが無事入手。
もう1本のお気に入りの夏酒が亀泉CEL-24 うすにごりだ。瓶内醗酵による発泡感が飛びぬけたお酒で抜栓するときは良く冷やして日本酒を浴びてもいい服装でできればお風呂場などでと注意書きされている。寸胴にキンキンの氷水を作って瓶を立てた状態でどぶ漬けしてしっかり冷やしてから栓を抜けば大丈夫だと分かっているがそれでも栓を抜く瞬間はちょっと緊張する。まずはシュワッとした爽快感が口の中に広がり、遅れてCEL-24のお酒の特徴であるフルーティで軽やかな酸味が味わえる。入手しづらいお酒だったが昨年からいくらか手に入りやすくなり、今年から飲み切りサイズの四合瓶も出荷されさらに買いやすくそして飲みやすくなった。亀泉CEL-24 うすにごりは普段は日本酒を飲まない妻や子供たちにも人気で一升瓶を開けてもへた釣りの口には酔っぱらえるほど入らない。
著者: へた釣り