成田離婚ならぬ宇佐美離婚になるとこだった。楽しいはずだった妻との宇佐美カイワリデートは、どうしてこんな日に…と天を仰ぐしかない速潮&激シブ。慣れた人でも魚信を出せずに一苦労している状況では妻のぎこちないシャクリが通用するはずもなくノーピク。へた釣りもカイワリ2匹だけ。
前日までは午後船はツ抜けはしないまでも安定してカイワリが釣れていた。これなら本命ボウズはないだろうと、宇佐美へと向かう電車の中でシャクり方をレクチャーし、カイワリとチダイの魚信の見分け方なんて話まで。意気揚々と治久丸前に時間前に到着。カイワリ釣りでなぜか高確率で一緒になるNob名人と深場の勇者様の姿が…。午前船は仕立てで明日はちょい時化模様なので、土曜の午後に釣り客が集中したようだ。仕立てもカイワリで出船しており、いい人は8匹と聞く。好調持続で死角なし。釣れて当然という驕りを釣りの神様が嫌うのを忘れていた。
満船の片舷4人での出船となる。右舷は、舳からへた釣り、妻1号、深場の勇者様という並び。妻1号をへた釣りと勇者様で挟めるように船長が気を利かせてくれたのだと思われる。初島沖の水深90メートルくらいのポイントで釣り開始となる。へた釣りはウィリー4本針+土佐カブラのカイワリング2.0仕掛け、妻は空針3本にオキアミ&アオイソメで釣り開始。午後船の勝負は日が傾いた15時半からと聞いていたので根を詰めずにでも休まずシャクっていると2投目でカイワリっぽくはない魚信があり、20センチくらいのチダイ。リリースサイズだがウィリーに食ってきたので今日はいけそうな予感。
続く3投目で本命を釣りあげた。これで勢いづくところなのだが…あれ?という魚信の出方で今日はなんだかおかしいかもという悪い手応えを得ることになる。シャクった直後に何かが触れてきた感触はあったが、なかなか食い込まない。弾いたと諦めてシャクると魚はいる。魚はいるのに穂先はもっていかないという???な魚信。竿をゆっくりもちあげるとようやく引き始めた。ズドンと穂先を持っていってくれない日は苦戦することが多い。20センチくらいのカイワリが土佐カブラに食っていた。
しばらく間が空く。次の魚信はもっとよく分からなかった。何かが食ってきた感触はあるが全く引かない。カガミダイがまだいるのかな?と巻き始めると結構な重量感があり30センチ超えのチダイ。オレンジのウィリーに食ってきた。その直後にこの日唯一の素直に穂先を引き込む魚信がある。20センチ超えのカイワリがビシに一番近いピンクのウィリーに食ってきた。お刺身サイズではないけれどとりあえず2匹目の本命をゲットする。そろそろ期待度大の時間帯に突入するかもと期待したら……それっきり。木部船長曰く「反応なくなっちゃった」。
妻1号も頑張ってシャクっていたが、魚信を全く出せないで大苦戦。妻が悪戦苦闘している姿を見て「シャクるのは難しくない。でも、スキップと一緒で一定の割合で出来ない人がいる」という某船長の言葉を思い出す。でもまぁ、仕掛けを動かしてコマセを撒きつつ誘い続けていればそのうち魚信はあるはずと思っていた。本日の初島沖は優しくなかった。妻1号はノーピクに心が折れ、最後にハトヤ沖に移動する前に一人早上がり。伊豆まで行ってのノーピクに帰りの電車の中で完全に闇墜ちしていた。このままでは家庭の雰囲気が悪くなりそうだったので、田町駅前の立ち飲み屋でご機嫌取りしてから帰る。
著者: へた釣り