金沢八景・一之瀬丸のエビメバル最終戦。プチ時化の予報だったし、メバルはイワシメバルでもう1戦する予定があるので別の釣り物をと考えていたが、別の釣り物がなかなか出船確定せず焦れてメバルに行くことに。23・22・20センチのトリプルを決めるもメバル釣りは凪の日に限るね。
ウネリ残りで東京湾奥限定で釣り物を選ぶ。湾奥も凪ではないと承知していた。海が少し掻き回されたぐらいの方が活性が上がるのがアジなので、ショートアジに乗ろうとしていたが、前日昼になっても予約者0で出船が確定しない。一之瀬丸の午前アジに転進とも考えたが、午前メバルは今季最終出船。どうせ、金沢八景まで行くなら来年4月までできないエビメバルに行っちゃおうと勢いだけで釣り物を決めた。後悔はしていないと言いたいところだが、朝家を出るとすぐに後悔した。思ったより風が吹いている。予報通りではあるが…この風で返し波のあるメバル釣りはつらいかもと気づく。
メバル釣りの名残を惜しむ人たちというわけではないだろうが、メバル船は片舷8人くらいと結構混んでいる。貸し竿の人が多く西村船長もこれはマズいと考えたようで、モエビとは別に身エサ(へた釣りはもらえなかった)が配られた。最悪、カサゴでお土産を確保してほしいという戦略だ。一番下の針だけ身エサをと指示が出る。海は予想以上に悪く、波を被りながら港を出る。メンバー的にも返し波のあるポイントは無理と判断したようで、追浜方面に南下し、入り江になっていて波が高くないポイントで釣り開始となる。このポイントが苦手…カサゴが優勢だし、フグにもよくエビを齧られてメバルの魚信をなかなか出せない。
根がきついポイントが多いのでオモリを着底させたら20秒待って少し持ち上げてと細かく根歩きしてメバルの群れにあたるのを待つが…いい確率でミニカサゴが先に食ってきてしまう。カサゴを避けるためにオモリを底から離すと波風で仕掛けが不自然に動いてしまうようで魚信が全くでなくなる。こういうとき用に捨て糸をあと2~30センチ長くした仕掛けを用意してもいいかも。船中メバルはポツンポツンとは上がっていたが、へた釣りの竿にはメバルの魚信は一度も訪れず。カサゴはリリースできるものはリリース。持ち帰ってもいいかなというサイズは1匹だけだった。
10時少し前に移動の合図があり追浜沖の入り江を出る。途端に波が高くなり飛沫を被りながら向かったのは猿島沖の水深20メートル。一投目の回収の合図とほぼ同時に魚信があり、やっと本日1匹目のメバル。20センチくらいの東京湾レギュラーサイズだが、メバルボウズの可能性もゼロじゃないかもと内心焦っていたので素直にうれしい。続いて竿先フルルなメバルらしい前魚信はあったもののきゅんとはならない魚信があり15センチくらいの小メバルを追加。猿島ならいい型のメバルが出るはずなのに…。波のせいでオモリを底に着けるしかなくミニカサゴに邪魔され続けるのもつらい。
このまま何事もなく…というほど、釣りの神様は冷たくない。この日唯一の悪くない型のメバルの魚信。竿が大きく曲がるので曲がった分持ち上げて待つ。追い食いの手応えがありさらに竿がしなる。竿を持ち上げるだけでは追い付かずリールを少し巻いて、待つとさらに重量感が増した。ドラグを滑らせながらゆっくり巻いてくる。ハリスは0.8号なので魚が抵抗している間はほとんど巻き取れないくらいでいい。魚影が3つ。23センチ、22センチ、20センチのメバルが3本針に3匹。本日の見せ場はここのみ。その後、メバルの魚信は訪れず、ミニカサゴが釣れただけだった。メバル5匹とカサゴ2匹をキープ。
著者: へた釣り