2021年の釣り納めはお正月のお雑煮に入れる紅白の身を求めてアマダイへ。深場の勇者様エスコートで葉山・たいぞう丸から。デカアマを釣らせてくれることで知られる船宿だが看板に偽りなし。53.5センチと気持ち悪いくらい大きなアマダイを釣らせてもらい、最高の釣り納めになった。
以前から「(アマダイが)釣れるところに連れて行ってあげますよ」と言われていた。朝早くに勇者様に迎えに来ていただいて、これまでの自己最大は45センチなので1センチでも記録を更新したいなんてことを話ながら、葉山マリーナの横の葉山鐙摺港を目指す。アラフォー熟アマダイなんて滅多に釣れるもんじゃないと思っての軽口だったが、いるところにはいる、釣らせる船宿は釣らせるもんだなと感心することに。たいぞう丸はアマダイ2隻出しだが前日には満席になっていた。勇者様お気に入りの若船長船の左舷舳から並んでの釣り。舳を譲っていただいて特等席での釣り納めとなる。
日の出とほぼ同時に出船。ポイントは港を出て15分くらい走ると到着する。水深はアマダイでは浅めの65メートルくらい。シロアマダイが釣れるポイントだという。一度は釣ったみたい魚ではあるが、そういうレアガチャ勝負で勝った験がないので、気負わずにいつも通りの釣り方で。底から1メートルをゆっくり誘いあげて、しばし待つ。さらに1メートル持ち上げて魚信がないならゆっくり底まで誘い下げる。魚信はすぐにあり23センチくらいの小型。続いて誘い下げ後に魚信が出て今度は30センチくらいの中型。デカアマではないが順調に2匹ゲットしいい滑り出し。
「もう少し深いところ行ってみますね~」とアナウンスがありシロアマダイタイムは終了。次のポイントで奇跡が起きた。フグに針を取られて針を結び直して再投入という段になって、ハリスに少し傷があることに気づいたが、針を結び直したばかりだったのでまぁいいやと投入する。アマダイとは思えない小さな魚信があり、なんだろ?と竿を持ち上げるといきなり大きな魚信に変わる。それでもまだ、それほど大型の手応えではなかったが、電動で巻き上げ始めるといきなりゴンッと竿を持っていかれのされてしまう。船長が飛んできてドラグを調整してくれた。何度かドラグが滑って電動リールが逆転し悲鳴をあげながらのやり取り。海面に魚影が見えた。で…でかい。船長のかまえたタモに収まったのは53.5センチ。人生初の熟々アラフィフアマダイ。
その後潮が流れなくなって魚信が遠のいたタイミングで、勇者様から「ピカピカ付けないんですか?」と言われる。なにか次の手をと考えていたタイミングなのでピカにGo深場の緑を投入する。勇者様いわく「ピカピカで寄せてもらって俺が釣る」。そんなことできるもんかと思っていたが……。勇者様がすぐ横で40センチ超えを連発。その間、よりピカピカに近い位置に仕掛けがあるはずのへた釣りには魚信がないのであるからなんでぇ~と叫ぶしかない。勇者様はその前にも46センチのご立派サイズを釣っていたので、アラフォー熟アマダイ3匹含む5匹をお持ち帰り。
へた釣りは特大サイズを釣るまでは好調だったが、以降は失速して釣果にカウントできるサイズは30センチくらいのを1匹追加できただけ。ほかにはポニョとキポニョを釣って沖上がりの時間に。2021年最後の魚はリリースサイズのオニカサゴだった。船長から「へた釣りさんですよね」と声をかけていただいてびっくりした。TKBでお世話になった伝寿丸で船長見習いをしていた河村名人がたいぞう丸の船長になっていた。初めての船宿だがアウェイ感が急に薄れる。デカアマも釣らせてもらえたし、頑張れば電車とバスを乗り継いで出船時間に間に合うことも分かったので、きっとまた行く気がする。
著者: へた釣り