船酔いを嫌い白間津シマアジから宇佐美のカイワリに転進。初島沖は予報通りのベタ凪な上に12月とは思えない陽気。午前船はいい人で20匹だったらしく、今日はイケる!!と鼻息荒く船に乗り込む。ところがどうにもイケないのが緊急事態宣言明けからのへた釣りである。貧果ではないが…。
宇佐美港に11時30分集合なので8時20分品川発の東海道線に乗って宇佐美を目指す。土曜日なのに電車が空いている。オミクロン株を恐れて旅行する人がいなくなったのかな? 二人掛けの席に座ったが最後まで隣が埋まることはなかった。宇佐美到着後は駅前のお弁当屋さんでお弁当を買って、港入口の東屋で海を眺めながら食べる。おにぎりも唐揚げも味付けが濃くて満足感あり。宇佐美の釣りの神様に頭を下げて船着き場を目指す。治久丸は午前船もカイワリで出船していた。釣果を聞くと「20匹くらい」とのこと。ただし、「朝は入れ食いだったが最後の方は…」との情報をいただく。
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12時に岸壁を離れて初島沖95メートル前後のカイワリポイントへ。いつも通りにウィリー4本針+オキアミ装餌用の空針1本の仕掛けを投入する。指示ダナは「ハリス分切って底から8メートルまで」だった。合図とほぼ同時にビシを振り込むと…すぐに午前船で後半不調だった理由が分かる。海中に落下していくビシが15メートルくらいまではっきり視認できる澄み潮状態。こういう極端な潮のときは苦戦する。いつも通り3~10メートルを50センチ刻みで14回シャクる。3往復してビシにコマセが1/4ほど残るようにコマセの出を調整する。船長の「いい反応でてますよ」というアナウンスとほぼ同時に魚信はあったが迫力不足。ハチビキの幼魚がウィリーに食ってきた。
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初島沖のポイントを何か所か攻めたが魚信出ず、少し港方向に戻った水深100メートルくらいのポイントに移動する。ここではすぐに魚信があったが、魚信は小さいし、引きも弱い。15センチくらいのキダイ。お正月の尾頭付きを確保するにはまだ早すぎるのでリリース。お次はもっと魚信が小さくなってムシガレイ。この組み合わせが釣れるということはアマダイがいるかもと、底3メートルまではアマダイ狙い、3メートルから上はカイワリ狙いのハイブリッド釣法を試してみたが。残念ながらアマダイは姿を見せず。一度だけ絶対カイワリな魚信があったが、巻き上げ中にテンションが抜けてしまって痛恨のバラし。
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初島沖のポイントに戻る。潮は澄んだまま。15時をすぎて日が傾き始めると船中、ぽちぽちとカイワリが釣れ始めたが、例によってへた釣りは蚊帳の外。オキアミには食ってくるけどウィリーに食ってこないときはシャクリを少し弱くしてスティを1秒しっかり取る。底を取り直している最中に竿先に違和感。スプールを指で抑えて落下を止め、軽くシャクってみると小気味よく竿先を引き込む。カイワリだとは思うがちょっと重量感がありすぎる。まずまずサイズの一荷でようやく本命ボウズを回避する。お次はカイワリなのに居食いのような魚信。ウィリーにではなくオキアミに食ってきている。ゆっくり竿を持ち上げると食い込んだ。今度はお刺身サイズと小型の一荷。
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ダブルを2回達成したが、いずれも先にオキアミに食ってきてウィリーに追い食いが発生した感じ。シャクった直後にドンッと入るウィリーっぽい魚信ではないのがちょっと不満。3回目のダブルだけは好み通りのウィリーらしい魚信が出た。お刺身サイズのダブルだった。どうした理由か分からないが他の人より魚信を出せる頻度が低いのに魚信が出ればダブルだった。日が沈む直前に今日一の魚信。良型カイワリと信じて疑わなかったがサバでオマツリ(陳謝)。それに懲りてサバらしき魚信を全力で巻き上げると…なんとカイワリで、ダブル×3+シングル×1の7匹で終了。たらふくとはいかないが3日分のカイワリ刺しを確保できたので貧果じゃないもん!
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著者: へた釣り