先週暑い上に渋い剣崎イサキを相手にくっそーー!!と悪態をついた。今週も暑かった、渋かった、悪態をつく元気もなくなった。時期的には数釣りシーズンに突入しているはずの剣崎イサキを相手に2週連続で追い食いゼロ。かつてない手強さだ。なぜか尺イサキは釣れて今季は数より型?
2018年まで4年連続で束超えを達成してたのが自分でも夢だったのではないかと疑いたくなるほどに苦戦している。7月下旬といえば数釣りシーズン初期。ソウダガツオなどのお邪魔虫がまだそれほどうるさくないので、束超えを狙いやすい時期。ところが先週は24匹どまりと全く振るわず。魚信はあっても掛からない、すぐバレる、追い食いしないの三重苦に苦しんだ。たまたまイサキのご機嫌の悪い日にあたったのに違いないと、2週連続で金沢八景・一之瀬丸からイサキ釣りへ行くことにしたのだが……令和のイサキは手強いのかも。
片舷9人で寄り道することなく剣崎の松輪の根へ。数釣りの盛期とあって、結構な数のイサキ船が船団を形成していた。いつもなら船団の周りをぐるりと回って反応を探すのだが、今日は船団には近づかずに、少し離れた場所で、一之瀬丸の仕立て船、あさなぎ丸とともに金沢八景組のミニ船団を組んで釣り開始。指示ダナは「18メートルから12メートル」。50センチ刻みで12回、潮が澄んでいるのでリアクションバイト狙いで鋭く速めのシャクリで釣る。魚信はすぐにあった。ウリンボの手応えだったので、追い食いを狙って、ゆっくり巻いて、コマセを撒くため小さくシャクルと…バレた。二度目の魚信は連続バラシだと験が悪いので追い食いを狙わず取り込んで、本日1匹目をゲットする。
イサキはいつまでも魚信が続く魚ではないので、釣れるときに手返しよく釣るのが基本。ビシの上窓をタナを下から上まで3回シャクってコマセが少し残るように調整してシャクっていると、ちょっといい手応えの魚信。ドラグを出すほどではないがまぁまぁ引いて楽しませてくれたのは31.5センチの尺イサキ。このサイズが1尾いればお刺身のクオリティが各段に上がるのでうれしい一尾だ。20センチ超えの中型サイズをウリンボ混じりでポツポツと拾えるのだが…一度として追い食いが発生しない。ダブルは一度あったが、偶然2匹が同時に食いついてきただけ。針数コイノボリにしてウシシとほくそ笑むのが好きなのに……。
食いが浅くバレやすいという傾向が明らかにあり、追い食い狙いでのシャクリは封印した。ゆっくり指示ダナの上まで巻いて、なんとか追い食いしてくれないものかと粘ってみたが、指示ダナの上の方で食ってきたのはお邪魔虫のマルソウダ。せっかくのイサキを振り落とされてしまう。仕掛けを落すと指示ダナに届く前にマルソウダの餌食になる時間帯もあり、ペースダウン。マルソウダがウィリーを追い出すとイサキは食欲をなくしてしまうようで、魚信自体が減ってしまう。魚信だけはあるのが救いだったのに魚信まで遠くなると、暑さが身にこたえる。このままでは先週の二の舞……?
先週とは違い、魚信が全く出せない時間帯がなかったので、最後まで集中力を切らさずに釣ることができた。とはいえ魚信が散発的で、やっと出た魚信も掛からずなんてこともよくある。苦しいし焦れる展開だが、魚信さえあれば釣り人は耐えられる。針掛かり率を上げようと、鋭いシャクリからのスティ5~10秒なんて普段はやらない誘いを試してみた。魚信が増えたり、針掛かり率が向上することはなく、獲れる魚は獲れるけど、無理な魚はどうやっても獲れないまま沖上がりの時間に。イサキは27匹どまり。数釣りシーズンいまだ開幕せず。
著者: へた釣り