こんな汚い言葉を使うと天国にまだ召されてないママに叱られそうだが、日差しを遮るものがない船上でのあの暑さを言い表すのにくそ以外の言葉が思いつかない。魚が高活性ならまだしも、魚信なしの時間が2時間も続くと悪態の一つもつきたくなる。最後まで盛り上がらずくっそーー!!
オリンピック開幕に合わせた四連休は大潮回りだし、天気もよすぎるのでイサキは回避してマゴチにでも行こうかなと、金沢八景・一之瀬丸のサイトをのぞくと、四連休3日目の24日はイサキの予約者ゼロ。前夜が開会式なのでみなさんこれを見るために、翌日は釣りに行く人が少ないのかも。空いていれば自分のコマセだけで勝負できて釣りやすい。風波が確定したら一番乗りで予約を入れる。電車でもいつもの週末に比べクーラー持参の人は少なくて、しめしめと喜んでいたのだが……一之瀬丸のイサキ船の人気を舐めていた。片舷10人。空いていれば…という唯一の好条件すら失った。
船は久里浜に寄り道することなく剣崎の松輪の根へ。レッドクリフな密集陣形にはなっていないが結構な数の船が集まっている。船長は、船団の周りを回って目ぼしい反応を探してくれるのだが…先行している船で魚が取り込まれる様子が確認できたのは一度だけ。置き竿にしている人もおり、倦怠感が伝わってくる。潮が澄んでしまいイサキがなかなか口を使ってくれないという状況らしい。指示タナは18メートルから12メートル。いつものように50センチ刻みのシャクリで、スティ時間を1秒~3秒とって、イサキが食ってくるシャクリのペースを探すのだが……なかなか厳しい。
活性が低いときはイサキは上下するビシの動きにビビッてしまっていることがある。イサキを驚かせないようにソフトにふわりとシャクってみたが状況は変わらず。試行錯誤は極端なものから試して潰していくのが基本だ。カイワリのように鋭く速いシャクリを試してみると、ようやく魚信が出た。イサキの目の前でウィリーを高速で動かしてリアクションバイトを狙う。スレ掛かりも含めていくらかペースアップしたが、この釣り方だと魚信はあっても掛からないことが多く、掛かったはずなのに巻き上げ中にいなくなることも。追い食いも全く発生せず、単発に巻き上げざるを得ない。最初のポイントでは8匹だけ。
11時少し前に移動のアナウンスがあり船団を離れて瀧本船長お得意の一人旅が始まるかと思ったが、何度か減速したものの目ぼしい反応が見つからないようで結局、船団に戻って釣り再開となる。ここからくそ暑い上にくそ渋い2時間が始まる。魚信がなくても腐らずにシャクリ続けたと書きたいところだが、暑さに負けてときどき休憩して水分補給。1リットル麦茶を2本凍らして持って行っていたが、1本だけだと熱中症で倒れていたかも。水分は余裕を持って持参するが大事と思い知る。9匹目のイサキを手にしたのは13時少し前。2時間の我慢が実ったわけではない。何かの間違いで釣れただけで1匹釣れたからすぐに次もという釣況ではない。
くっそーな2時間のあとも、最後まで高活性なイサキの群れにはあたらかなった。昼に沖上がりした剣崎の船に入れ替わって根の一等地で釣ることができたので、いくらかペースアップして釣れるようにはなった。リアクションバイト狙いでバラシ多数という状況は変わらなかったが15時の沖上がりまでの2時間で15匹追加して24匹に。ビシに近い針に食ってくることもあったのに一度も追い食いに成功せず全部単発。イサキ釣りでは滅多に起きない海面バラシが二度もあった。取り込めた魚も際どい掛かり方の物が多く、ウィリーを口の奥まで吸い込む前に吐き出してしまっている感じ。今年の剣崎は尺超えの出現頻度も高いはずだが本日は25センチを超えず。数だけでなく型でもくっそーー!!
著者: へた釣り