久しぶりに心折れた。東京湾癒しの釣魚の1つであるはずのシロギス相手に全く魚信を出せずになんでだよ~と涙目に。追い打ちをかけたのがアカクラゲ。投入毎にべっとりと仕掛けにからみついてくる。もしかすると釣ったシロギスの重量よりアカクラゲの触手の方が重かったのでは?
深夜に窓を叩く激しい雨音で目を覚ます。雨が降るなんて予報ではなかったので、不安を覚える。起床時間に目を覚ますと雨はあがっていた。金沢八景・一ノ瀬丸から午前キス。シロギス釣りはアジとのリレーでやることが多く、シロギスだけを狙っての釣行は久しぶり。子供たちから「キス天食べ放題、希望」とのリクエストをもらっての釣行だ。シロギス釣りは前回半日で8匹だけと大惨敗したので練習したかった釣りなので渡りに船と午前キスを予約する。キス天食べ放題となると50匹くらいは釣らねばならないが、釣況はそこまでよくない。20匹なら家族4人で1人5尾ずつなので取り合えずは20匹超えを目標にする。
船長はメバルやカワハギでお世話になっている西村船長だった。出船前に「アカクラゲがいなければ釣れるんですけどね」と説明される。アカクラゲ対策にはムナゾー師匠オススメの激落ちくんを持ってきた。餌のアオイソメは、前もって頭を落して使う大きさに切っておき、海水を絞ったタオルに挟んでおくとほどよく弱って装餌しやすくなる。イソメ汁による指先の肌荒れ予防にもなる。船は15分ほど走って中の瀬の水深17メートルのポイントへ。胴突きと天秤それぞれ1本ずつ竿を出そうと考えていた。
2本竿作戦はものの数投で挫折した。2本竿があれば、海中の餌の数は倍になるかもしれないが、除去すべきアカクラゲの触手の量も倍になる。両方の仕掛けにたっぷりと触手が付いて上がってきた瞬間に、これは無理と悟る。胴突きの方がやはりアカクラゲがからむ量が多く感じたので天秤仕掛けの1本竿で釣ることに。出だしは好調だった。あっさりと1匹目を手にしたと思ったら、お次はダブル。開始10分ほどであっという間に3匹。もしかするとキス天食べ放題できちゃうかもと喜んだが、よかったのは最初の10分だけだった。
とにかく魚信を出せない時間が続く。オモリを持ち上げるとアカクラゲの触手が絡む可能性が上がるので、キャストして底をズルズル引っ張ったり、ほんの少しだけオモリを跳ね上げて落してみたり、引いてて重く感じる場所は駆け上がりかもしれないのでシェイクして誘ってみたり。シロギスではない力強い引きがあってムシガレイ。10時少し前にシロギスを1匹追加できたが、1時間半近くシロギスの魚信をだせずに、仕掛けを投入してはアカクラゲの触手を除去するという作業を繰り返していた。半日シロギスのワースト記録は2週間前の8匹。ワースト記録を同じ月に更新しかねないペースに涙が出そうになる。
単に釣れてないだけなら釣況を好転させるためになにか工夫の余地はないかと考えられるが、ほぼ100%の確率でアカクラゲが仕掛けにからむ状況ではストレスで頭が働かない。残り30分ででかいイシモチが釣れた。このときシロギスは6匹だけ。その後シングルを追加し、残り時間10分でワーストタイまであと1匹。よくてワーストタイ、ワースト更新もあり得ると覚悟したら最期にダブルで9匹に。シロギス釣りは要練習だけど、アカクラゲの時期は練習にならない。アカクラゲって何月になったらいなくなるんだっけ?
著者: へた釣り