キンメムツで運試しするか、子供2号からリクエストがあったアマダイに行くかと悩んだ末に2021年の初釣りはハズレが少ない東京湾癒しの二大釣魚を狙うシロギス・アジリレーに鮫洲・和彦丸から。バリバリという活性ではなかったがアジもキスもそれなりに。キスは胴突きでやり抜いた。
今年の釣り運を占う初釣りだから時化男を暗示するウネリを嫌って、東京湾奥での釣りへ。普段は湾奥で一日船に乗ることがあまりないせいで、行けていない増尾船長の和彦丸から。本日の目標は妻にたったこれだけ?と言われないようにアジは30匹。天秤仕掛けには逃げずに胴突き仕掛けでシロギス10匹。シロギスは胴突き仕掛けでやり切るのは初めてだし、昨日までの強風で底荒れしていて口を使ってくれないかもという危惧があったが、なんとかなった! 凪もよく、東京湾の二大釣魚に癒してもらえて、大満足の初釣りだった。
まずはアジからとのアナウンス。50分ほど走って横浜沖のバース近くで減速したが、大型船が係留されており移動。「つるみ2」と書かれたブイの近くで釣り開始となる。指示ダナは2.5メートル。いつものように1、1.5、2メートルでコマセを撒いて50センチ持ち上げて20秒ほど待つ。いい日なら最初の一投から魚信が出ることもあるが、本日は苦戦。辛抱強くコマセを打ち返したがなかなか魚信を出せず。釣り始めてから25分経った9時ちょうどに2021年最初の魚を手にした。サイズはまずまず。それ以上に盛り上がりは見せずに次のポイントへ。こちらは割と短時間でアジの群れが寄った。タナに合わせればというほどの活性はないが、コマセを振れば魚信が出てダブルを交えてポツポツ釣れる。約1時間このポイントで釣って19匹。目標の30匹は余裕でクリアできるペースだ。
名無しのブイ周辺など横浜沖を何か所か釣るがぱっとせずにぽつ~~~ん、ぽつ~~んな釣れ具合。4匹ほど追加しただけで11時を回ってしまう。次にいいポイントに当たらないと目標クリアが危うくなりそう。増尾船長は裏切らない。朝一に減速したベース周辺のポイントで再びポツポツペースに。素直にキュンと穂先を持って行ってくれるかと思えば、タナを下げたり、誘い下げて口を使わせてみたりしないと魚信が出せなくなったりする。誘って釣っているので際どい掛かり方の物が多かったが不思議と海面バラシを含む巻き上げ中のバラシはなし。下針にイシモチ、上針にアジ、真ん中の針は釣れないというタナを見つけてアジとイシモチの一荷を狙って楽しむ。12時30分にキスにリレーのアナウンス。前半戦はアジ37匹、イシモチ5匹だった。
シロギスのポイントは10分ほど東に走った木更津沖の20メートル。天秤を持ってくると胴突きで釣れなかったとき、天秤に逃げてしまうので、天秤も吹き流しの仕掛けも持ってこず。胴突きの仕掛け2種類だけで勝負する。水深があるのでオモリは20号。最初の一投だけアジの竿を置き竿で出したが、胴突き仕掛けでのシロギス釣りは想像よりも忙しいと気づき竿を引っ込める。軽くキャストしてオモリが着底したらシャイク。食い込みやすいように少したるませ気味にしてしばし待つ。魚信がなければオモリを少し引きずって再びシェイク。シロギスの魚信は明確に出る。竿を持ち上げ針掛かりさせる。シロギスは針を飲ませても釣れるが口に掛かっていると釣った感が増して気持ちがいいのでアワセるタイミングをあれこれ工夫する。
胴突きでの釣りに慣れてくるとブルルという大きな魚信の前にプルモゾという前魚信があることに気づく。前魚信を感じたらゆっくり竿を持ち上げるといい確率で針を飲まれずに口に掛けられる。竿を持ち上げている最中に魚信が消えたらもう一度オモリを着底させて竿をシェイクさせると食い直してくる(同じシロギスとは断言できないが…)。天秤でのシロギス釣りよりも魚と対峙している感じが強くなり、カワハギ釣り好きが多いSNSの友人たちが「シロギス釣りは断然胴突き」と言っていた理由をようやく理解する。シロギスは15匹。達成率150%で目標クリア。サイズも悪くない。人生初の落ちギスを食べるのが楽しみだ。
著者: へた釣り