テンビンが折れ、バケを失いカンパチを狙えず、借りたビシではカイワリを思ったように釣れずでストレスばかりが募った先週のリベンジを狙って2週連続で宇佐美・治久丸にプチ遠征。カイワリ・カンパチのお刺身界の頂点に君臨する二目を狙ってシャクリ倒す。カイワリ2匹でなんとか!
宇佐美沖で実績のあるカンパチの仕掛けをサンゴ堂に買いに行き、これなら折れないと思われるテンビンを見繕ってから治久丸に午後船の予約を入れる。水曜・木曜あたりまではカイワリもカンパチもポツポツとは釣れている雰囲気だったが、金曜から急に悪くなった。午前船もカイワリ・カンパチで出船していたので下船した釣り人に釣況を聞くと「カイワリ船中ゼロでカンパチも数本」だった。木部船長に「どうして?」と聞くと「大潮周りわねぇ」とのお返事。初島沖のカイワリポイントは反応もないという状況だったそうだ。う~~むと唸るしかない。
まずはカンパチから。宇佐美港を出てすぐの漁礁の入った水深30メートル前後のポイントを攻める。仕掛けは先週、カンパチを5本獲った名人と同じ物を用意してある。スティ0の素早いシャクリならイナダなどに邪魔されずカンパチを選んで釣れるはずだったが……。一投目から魚信がすぐにあった。シャクった直後に穂先をグンッと持っていくパワフルな引き。最後までよく暴れる。海面に姿を現した魚影の尾びれは黄色かった。イナダ。高速にシャクればカンパチばかりが食ってくるはずだったのに…違う日だからか、それともシャクリ方が違うのか……カンパチガチャが始まった。
午前とは活性が違うようでシャクれば魚信は途切れずに出る。バケのサイズは小さいので釣れてくる魚はカンパチかイナダの二択ですらなく、アジだったりイサキ(ウリンボ)だったり、キタマクラだったり。青物らしき魚信があれば今度こそカンパチ!と期待するのだが海面に姿を現すのは尾びれが黄色い魚ばかり。この重量感は今度こそ間違いなしと大はしゃぎしていたらイナダの一荷だったりして前半戦だけでイナダを13匹釣った。カンパチは混じらず。船長が「5匹に1匹カンパチなら…」と言っていたが13連続でハズレなんてガチャ運悪すぎ。
ポイントを何か所か変えてイナダからの魚信も遠くなったタイミングで「初島行ってみましょう」とのアナウンス。仕掛けをウィリーに付け替えてカイワリ狙い。水深90メートル前後。底から8メートルくらいまでとの指示だったが少し広めに誘った方が上手くいくことが多いので10メートルまで50センチ刻みでシャクる。魚信はすぐにあったが5本針に4匹のサバ。サバは高速シャクリについてこれないはずだが、上潮だけが早く底潮はあまり効いてないという状況だったので竿の動きほどには仕掛けは動いてなかったのかも。その後もサバを釣り続ける。ようやくサバ以外の何かの魚信があった。トルクがありすぎるのでカイワリではないなと思いながらも手巻きで90メートル。チダイだった。
サバに仕掛けを蹂躙されまくって終わるのかなと嫌な予感を覚え始めていたら、シャクった直後に穂先をキュンを持っていくカイワリっぽい魚信。でも、巻き始めると重量感がありすぎるのでカイワリっぽくない。海中に銀色のシルエットが2個見える。船長がタモ取りしてくれて25センチ超えの良型カイワリの一荷。「これで食ってきますよ」と船長から爆釣予告が出たのだがカイワリはそれっきりであとはサバばかり。船長はこのままカイワリで最後まで粘るつもりだったがサバしか出ないので「もう一度、カンパチやってみましょう」と漁礁ポイントへ。カンパチガチャのハズレ(イナダ)を3つほど追加して、16連続ハズレになって本日終了。イナダとサバは1匹ずつ残してリリース、カイワリ2匹、チダイ1匹、マアジ9匹、イサキ1匹で六目。
著者: へた釣り