台風19号で被害を受けた桟橋の応急処置が済んだ羽田・かみやにお見舞いを兼ねて釣行。タチアマリレーがリクエスト乗合で出船していたので、2019年のアマダイを開幕させた。台風21号がもたらした大雨で上潮が速くしかも底荒れ気味で厳しいよと事前に言われていたが…アマダイは…。
多摩川が浅くなってしまっており船が座礁する可能性があるため、出船は桟橋からではなくボートで川の下流に止めてある船までピストン輸送でになる可能性もあったが、大潮で出船時刻が満潮であったため桟橋から乗船できた。元通りという状態には遠いが船に乗降するのに問題ない状態にはなっている。この日もかみやは盛況で、タチアマリレーは満船札止め。17人の釣り客を乗せての出船となった。へた釣りの釣り座は右舷の前から3番目。船は40分ほど走って観音崎沖へと向かう。
観音崎沖にできていたタチウオ船団から少し離れたポイントで釣り開始となる。船長からの指示ダナは「65メートルから50メートルくらい」。海底までオモリを落とさず海面からタナを取る。まずはこれで魚信がでれば楽な50センチ刻みのウィリーシャクリでタナを2往復ほど探る。魚信なし。ならばと次はリールのハンドル1/4回転でフワフワと誘ってみるとすぐに穂先が少し持っていかれるような魚信。本日は珍しくビックリアワセせずにそのまま誘い続けると穂先を引き込む魚信に。竿を持ち上げると乗った。5メートルほど手巻きで巻いてフォースマスター600DHのタッチドライブをタッチするとハイスピード巻き上げになってしまい竿をのされる。のされたときに巻き上げ速度を落とすとバレることがあるので竿をほぼ垂直にして強引に巻き上げる。海面に姿を現したタチウオはデカかった。指4.5本~5本級をまずはゲットで幸先よし。
魚信の出し方が分かり、素直に針掛かりすることも確認できればペースアップするのがタチウオ釣り。次の1尾は15分後にフワフワ誘いで食ってきた。もう一度竿をのされてヒヤヒヤするのは嫌なので、今度はタッチドライブを小刻みにタップして適正な巻き上げ速度に。タッチドライブの操作がどうにも苦手だ。2匹目も指4.5~5本級。しばし魚信の間が空いたが次の魚信は20分後に訪れる。今度も似たような重量感のある引き込みを見せ満足サイズ3本目とニヤニヤしながら巻きあげていると横の横の人とオマツリしまさかの高切れ。修復に思った以上に時間がかかってしまい、釣りに復帰するとタチウオのサイズが落ちてしまっていた。指2.5本が釣れたがご立派サイズがいると持ち帰るのはもったいないのでリリース。10時30分になりタチウオ釣り終了の時刻に。リリース込みなら目標の3匹を達成できたし、ドラゴンとは言わないがサイズがよい、ということは脂の乗りのよいタチウオをゲットし満足♪
観音崎からアマダイのポイントである冨浦沖までは約30分の航路。少し早いが移動中に昼食を取り、アラフォー熟アマダイをゲットして大満足の釣行にしようと意気込んだ。アマダイ本命の船に乗るのは久しぶりだが、遠征五目やカイワリ五目の合間にアマダイを狙うと1、2時間でそれなりの数を釣っていたので、アマダイに愛された男は健在と思っていた。釣れるのは当然で問題は40センチ級のアマダイが混じるかどうかなんて甘い見込みで竿を出す。オモリが着底したら30センチくらい底を切って、弱めのシャクリでオキアミが跳ねているように動かしながら仕掛けの長さの2メートル幅を探る。な~~~にも起きない。トラギスが1匹釣れただけで沈黙。大雨が降った影響で厳しいとは昨日釣行した名人から聞いていたが…本当に厳しい。
アマダイらしいはっきりした魚信は訪れない。ムシガレイやシキシマハナダイ、ヒメなどいらない魚ばかり釣りつつ、そのうちアマダイが釣れるはずと信じて誘い続けたのだが……釣れたのはアマダイというにはあまりにアレなのでポニョという別種だということにしておきたい罪悪感サイズのみ。船中22匹も釣れたのから何か手はあったと思われるのだが、何一つ有効な策を打てずに14時半に沖上がり。行きは気づかなかったが昨年までTKBでお世話になった伝寿丸のアートだった桟橋が完全になくなってしまっていることに気づく。釣果は更新されているので出船はできているようだが…かみや以上に復旧が大変そうだ。
著者: へた釣り