お気に入りの宿ヘイゼルグラウスマナーに今年も一泊し、ホテルの脇を流れる虹別川の支流でなんちゃって渓流釣り。参加者はへた釣りと小学6年生の姪2号。姪2号は釣りが本当に好き。飽きずに仕掛けを流す。条件は悪かったがオショロコマを釣らせるミッションは今年もなんとかクリア。
ホテルの脇を虹別川の支流が流れており、ホテルのサービスで足場を平にして渓流釣りの真似ごとができるスペースが提供されている。本格的な渓流釣りは少し危険が(道東の場合はクマのリスクも)伴うが、ここでなら安全に、釣りができる。狭いスペースだし、川幅も狭いしで本当にこんなところで魚が釣れるの?と不安になるが、道東の魚の濃さは異常。川は釣り堀に近く、サイズを問わなければちゃんと釣れる。さらに、もう1つ宿のサービスとして川の横にある池にはスタッフが釣ったと思われる良型のニジマスが放してある。渓流竿で大物と対峙する体験までできちゃうわけである。
川の様子は毎年変わる。水量も流れる速さも変わるので、毎年川を眺めてからどこでどう釣ろうかなぁと考えるわけだが、今年は竿を出せるポイントがかなり限られている。手前はバイカモがみっちりと生えており、餌を流せるポイントが見つからない。草むらの向こうに本流があるが、へた釣り一人なら草をかきわけ突入できるが、姪2号に突撃~と命じるのはちょっとはばかられる。というわけで今年はまずは池のニジマスを狙うことに。
この日池に放されていたニジマスは2匹だけだがいずれも30センチ超えの良型だった。いい日なら餌を水面に落とせば、アタックしてくるのだが釣られてきたばかりなのか警戒心が相当強く苦戦する。鼻先にぶどう虫をぶらさげても無視される。姪2号は立つ位置を変え、水中の魚から姿が見えないように工夫して、岩陰に隠れたニジマスを狙う。試行錯誤の末ようやく水面近くの餌に食いついてきた。細い源流竿ではなかなか寄らない良型ニジマスとのファイトを楽しむ。
ニジマスを釣り上げたら橋の上からオショロコマ狙いに。バイカモの間や橋の下など物影になっている場所にオショロコマが潜んでおり、活性が高い日なら餌を流した瞬間にオショロコマが飛び出してきて餌をくわえる姿を視認できるのだが、ニジマス同様、苦戦。いても口を使ってくれないのか、いないのかは分からないが、そこには絶対にいるはずと感じるポイントに餌が入っても何も起きずに流れて行く。苦しいながらも超小型のものをなんとか1匹。よくもまぁ9号の針に食ってくるなというサイズだがバイカモの間から魚を引きずりだすのは楽しい。
姪2号は橋の上からという特殊な釣り方に少しずつ慣れてきたようで狙ったポイントに流せることが増えてきた。2匹目は少しだけだがサイズアップ。そして3匹目はまずまずサイズのオショロコマ。朝食の時間となりタイムアップになってしまったが、今年も釣り好きな姪2号にオショロコマを釣らせるというミッションは無事に成功。あまり感情を大きく出さない姪2号が魚を手にしたときにすごく嬉しそうに見えるのが楽しい。姪なので顔写真はNGだけど……。
著者: へた釣り