北海道遠征2018の最終日。朝早くから船に乗って夜に飛行機で東京に帰るのであるからあんた(…って自分か!?)も好きねぇ。釧路・繁栄丸からの出撃。北海道の師匠&北海道の師匠2号と左舷を貸し切り。男繁栄船長の釣らせたい魂は健在で下へ上へとアオゾイ求めて船は走る。
繁栄丸は釧路の遊魚船の中でも人気の船で満席のことが多くずいぶんご無沙汰してしまっていた。船長の「俺にまかせとけば釣らせてやる!!」という自負が強烈で、よい活性の魚を見つけるまで釧路の沖を走り回ってくれる。それでいて「帰るまでには必ず釣らせるから安心して」というマイクアナウンス通りちゃんと満足のいく釣果をたたき出すのであるから大したものでもある。本日もしっかり仕事をしてくれた。北海道の師匠2号なんて8本針に5本良型のアオゾイを達成。北海道の師匠とへた釣りで大きなクーラー2個を満タンに。北海道の師匠にはかなわないがへた釣りも五目一荷を何度か達成するなどちゃんと貢献したよ。
アオゾイを狙って釧路で下と呼ばれる厚岸方面に行くために繁栄丸は4時に出船。3時過ぎに北海道の師匠にホテルまで迎えに来ていただいて幣舞橋近くの岸壁へ。左舷艫に北海道の師匠、舳に北海道の師匠2号、へた釣りは昨日、船酔いで懲りたので胴に座る。予報は波2メートル。風はないがウネリが伴い昨日よりも少し海が悪いみたいだ。繁栄丸は船が大きいので揺れにくいはずではあるが……。釧路の防波堤を越えた瞬間からこれは厳しいと気づく。大きく上がって下がってにウネリが加わる太平洋のプチ時化は苦手かも。走っているうちからちょっと怪しかったが船が止まって仕掛けを投入しようとするとあか~~~ん!! 船酔いしてる。鈍い頭痛と胸焼け。これ以上悪化する前に釣れてくれ~と願いながら仕掛けを投入する。
アオゾイが欲しいのであまり誘いすぎないという方針。船酔いであまり動けない状態なので症状が落ちつくまで置き竿でもいいかなと横着しようとしていたが攻めているポイントが根がきつく根掛かり多発地帯のため、手持ちでマメに底立ちを取り直し、針がオモリが底をこすった感触があったらすぐに1メートル巻き上げるという忙しい釣りに。釣り開始してものの5分で北海道の師匠がアオゾイをゲットする。へた釣りも魚信は出せているのだがヤナギノマイとエゾメバルばかり。ようやくいい引きをする魚信があったが引きすぎる。まずまずサイズのマタラだった。
厚岸方面で水深50メートルから70メートルくらいのポイントを次々と攻めていく。ヤナギノマイが掛かった手ごたえがあったのでしばらく粘っていると追い食いが発生している雰囲気。うち1つは重量感あり。ニヤニヤしながら巻き上げると柳・柳・鱈・青・柳の一荷。本日一匹目のアオゾイだし、五目一荷だしでテンション上がる。アオゾイコイノボリはできなかったが五目のメインの対象魚であるアオゾイ、ヤナギノマイ、タラが混じる五目一荷は何度か達成できた。重量感があり引きも強くなるので海面で姿を確認するまで何が釣れたか分からないのが楽しい。アオゾイが混じらないときが「アオがな~い!!」。アオゾイがいたら「アオがいたぁぁぁあ」といてもいなくても大はしゃぎである。
厚岸のポイントは潮が濁っていたらしく魚信が遠のくタイミングもあった。場所は変われどやることは変わらない。バルーンサビキはゴム製なのでラバマックスで臭いを追加し夜光でアピール度をあげる。さらに北海道の師匠に赤短を用意していただき、サビキにエサ付け作戦。愚策のおかげかたまたまかスケソウタラと一荷でまずまずサイズのアオゾイをまずは1匹追加。続いて鱈・柳・柳・柳・柳・青・柳の8本針に7匹の五目一荷で昨日の釣果に並ぶ3匹目をゲットした。
船長は当然だがこれくらいの釣れ具合では満足しない。「白糠に行くぞ」と釧路港を通り越して今度が上へ。白糠沖の漁礁のポイントでの釣り。船長いわく底に一瞬だけオモリを着けたらすぐに少し底を切る。それが誘いとなって魚が食ってくるそうだ。舳で北海道の師匠2号の竿が強烈に曲がる。大きなタラかと思ってみていたら海面に姿を見せたのはアオゾイのコイノボリ。5匹付いていた。これは期待できるぞ!!と集中するとへた釣竿にも水平に持つのが一苦労する魚信。引きすぎるので「タラでしょ」と巻き上がると海面に50センチ級のアオゾイの姿がゆらりと。その下にはヤナギノマイ。ハリスを手繰るともう1匹迫力のある黒い魚体が見える。青・柳・柳・青の一荷で冒頭写真のドヤ顔!! その後釧路港に戻りながらヤナギノマイを何匹が追加しクーラー2個満タンで沖上がり。
著者: へた釣り