北海道の師匠の釣友のミホさんという女性がやっているのが釧路市末広町にある「炉ばた巽」というお店。標津沖で釣れたマカジカで作ったカジカ汁をサービスしてくれるというので行ってきた。北海道の師匠が釣った魚が食べられるお店でもある。タラフライなので食べなかったけど。
釧路市の繁華街である末広町の飲食ビルの地下にある。カウンターのみで20席とこじんまりとしたお店だが、炉ばたの食材にもお酒にもこだわりのあるお店だ。「お父さんが釣った」と書かれているのが北海道の師匠が釣った魚である。ちなみに店に飾られている写真も北海道の師匠が撮ったものだったりする。お酒の推しは芋焼酎だ。森伊蔵、魔王などのプレミアム焼酎から佐藤黒、赤兎馬、赤霧島、美し里などの定番焼酎まで美味しい芋焼酎がそろっている。まずは値段が手ごろで香り豊かが山有をロックでと言いたいところだが翌日も釣りなので水割りで。お通しはクロガシラカレイの漬けとボタンエビ。
北海道での干物絶品魚の1つであるキンキ(めんめ、魚の標準和名はキチジ)の開きは予約時に注文してあったのでお店に着くと既に焼き台の上に置かれていた。大きい。深い場所で釣れる魚は大きければ大きいほど脂の乗りがよくなるので期待が高まる。焼き始めると身から滴り落ちた脂に引火し炎が上がる。大きなお皿に乗って運ばれてきた。箸を付けるとじゅわっと脂がしみ出してくる。これは美味いに決まっている。ふんわりジューシーに焼きあがった身だけでなく少し焦げた皮まで美味い。ほぼ無言でペロリと平らげる。よほど美味そうに食べていたのか、「おかわりしますか?」と言われる。ほかにも食べたい物があるので我慢。
2018年の北海道遠征で無念だったのがシシャモ釣り。誰に聞いても「この時期にシシャモはねぇ~」という反応をされるが来年以降も船に乗れない日は狙っていきたい。自分で釣ったものを干物にして食べてみたかったがかなわなかったので注文。1人前でメス2匹オス1匹だった。身はオスの方が美味しいが子持ちのほうが好みかな? もう1品オススメされたのがトキシラズ。ハラス部分の蕩けるようなお味は絶品。当然皮まで残さずにいただく。
何杯か芋焼酎をおかわりし美味しい炉ばたを楽しんだ後にカジカ汁を出してもらう。鍋に大きなマカジカの2匹入れて煮て出汁を取ったというカジカ汁はなるほど!!というお味だった。しっかりと上品な出汁が出ており、カジカの身は白身で少し甘みが感じられる。ジャガイモ、ダイコン、ニンジン、ネギなどが入っていた。薄く溶いた味噌仕立てだった。
著者: へた釣り