お気に入りの宿ヘイゼルグラウスマナーに今年も一泊。昨晩はモンラッシェのワインなどをいただいての会食。開けて休竿日のはずだが朝5時に起きてホテルの脇を流れる虹別川の支流でなんちゃって渓流釣り。川の流れが予想以上に速く大苦戦も姪2号に釣らせるミッションはクリア。
シャサーニュ・モンラッシェ2011美味かった。果実味がしっかりありシャルドネの白ワインの優等生的な味だった。目ん玉が飛び出るほどに高価なワインではないのでなにかいいことがあったときにでもまた飲みたいワインだ。釣行記なのに釣り以外のことを書くときは……あかんかったときである。朝起きて窓から外をのぞくと小雨が降っている。それでも竿とエサのぶどう虫を持って釣り場に向かったが、ここで重大なミスをしたことに気づいた。虫除けスプレーを持ってない。歩いているだけで耳近くを飛ぶいろんな羽虫の音が聞こえてくる。この音に不快感を感じるのが人間の本能。著しくやる気を削いでくれる。
釣り場に着くと、あららとなる。手軽の釣れる手前のポイントは浅くなっており魚が潜んでいるという雰囲気ではない。水の中に立てば届く奥のポイントは雨で増水している上に川幅が狭くなっているせいで流れが速すぎる。どんなもんかと仕掛けを流してみたがいつものガン玉ではエサが沈む前に流されていってしまい釣りにならず。ガン玉を追加してなんとかエサを沈めることに成功すると魚がそもそもいないのか、それともガン玉を追加して仕掛けが自然に流れなくなってしまったのか魚信なし。川の釣りは粘る釣りではないので何度か仕掛けを入れたら諦めてポイント移動。
こういう川の流れが速いときはいくらかでも流れが緩くなっている個所に魚が集まるはずなので該当する場所を探すが、頭上に気が張り出していたり、長靴で入っていける場所からは竿が届かなかったりといい場所が見つからない。濡れてもいいやと突撃するほどの気概はなく無理をしないでできる場所から竿を伸ばして釣る。魚信は2度あったが竿がほぼ水平になっている状態でなんとか出した魚信なので針掛かりせず。掛かっててもたぶん取り込めてない。あそこになら魚がいるんだなと確認するだけでも面白くはあるが……。
狭いポイントなので川の状況によっては釣りにならずということはこれまでも何度かあったが、そんなときは川の横に作られた池に放たれているニジマスを釣って遊べたのだが、今年はニジマスを狙う鳥(近づくと写真を撮る前にいなくなったがサギっぽい)がいるらしく池の上にネットが張られ、鳥避けの風船がぶら下げられていた。ネットをめくって釣る度胸はないのでオショロコマが釣れないからニジマスに遊んでもらうプランは断念。
ニジマスとも遊べないとちょっと困ったことが…釣り大好きな姪2号が起きたらやってくることになっている。昨年は橋の上から縦に流すという奇策でうまく釣れたが…流れが速いので同じやり方が通用するかは分からない。姪2号がやってきた。竿を長くもって仕掛けを入れて竿を手繰るようにして短く持ち直していくという謎の釣り方。この子は集中力があり飽きずに何度も何度も仕掛けを入れて頑張る。そういう健気さに川が応えた。橋の真下辺りに仕掛けが来ると目印が止まる。竿先がフルルと揺れて、本日唯一の釣果であるオショロコマをゲット。昨日も大きなカレイを釣り上げていたし、姪2号は釣りの神様に愛されている。
著者: へた釣り