午後から風が強くなりそうなのでカイワリ狙いの宇佐美プチ遠征は回避し、強風前に一勝負と金沢八景・一之瀬丸から午前LTアジに。船大混雑でスーパーお立ち台での釣り。口の柔らかいアジなので取り込みに不安はあったが、なんとかなった。ナイスプロポーションなアジを22匹。
日曜、つまり明日まで我慢すれば1日船に乗れるくらい天候は回復すると分かっていたが一度、土曜に釣行すると決めたら、あと1日が我慢できない。まるで子供である。風が嫌で宇佐美行きを回避したのに東京湾で時化の中釣行するのは癪なので、風が弱い午前船での釣行。LTアジかメバルの二択で澄み潮、晴天を嫌ってLTアジに。この選択…失敗したぁ!!と船宿に着いてから頭を抱えた。この日は仕立て船で船が出払っているらしく午前LTアジ船は1隻出しで片舷11人~12人。釣りにならない激混み状態。船長がウィリーシャクリの先生だったので、「前に行ってもいいですよ~」と言ってもらえる。前とはスーパーお立ち台。へた釣りにとって一之瀬丸での定位置である。
ポイントは最近アジの釣果があるベイブリッジかな? 富岡沖かな?と考えていたら、「15分~20分走ります」とのアナウンス。八景沖だった。水深25メートル前後のポイントで釣り開始。釣り始めは手返し優先であまりタナで待たずにコマセを振り出す。タナで待つのは船中型を見たという声を聞いてからでもいい。タナは底から2メートル。1メートルでまず一振り、50センチ上げてもう1振り、あと50センチすぅっと持ち上げて振り出したイワシミンチと仕掛けが同調するのをイメージする。潮も緩く、べた凪なので思い通りにコマセを撒けるが…魚信はない。
1個所目のポイントは反応が消えてしまったのか早々に見切りをつけて2ポイント目へ。ポイント移動直後もタナで10秒以上待たないでコマセを撒くことを優先するのだが、移動後すぐに魚信がある。何度か針に触れてきているような感触があって、しばらく待つとグゥーッと穂先に重みが乗る。海面までの距離が遠いスーパーお立ち台なので取り込みを考えて魚信があったも掛けにいかないことを徹底する。竿を動かすと口の硬いところ以外にかかることが増えるように思う。1匹目は25センチくらいの一番美味しいサイズ。ライザップのあの音に合わせて台の上で回らせてあげたくなる、体高も厚みもあるこれぞ金アジなナイスプロポーション。1匹は釣れたが続きはなく、忘れたころにポツ~ンポツ~ンと釣れてくるのみ。9時半の時点で5匹だったので…時速2.5匹。ツ抜けがなんとかというペース。
アジは少し風が吹いて波が立ち、海中が掻き回されたぐらいの方が活性がよくなる。強風は11時くらいからという予報だったが、1時間半ほど早く10時前には吹き始めた。途端にそれまでのポツ~ンポツ~ンからポツポツにペースアップ。コマセの煙幕を張って仕掛けを同調させるという竿の操作を何度か繰り返すと穂先をグゥーッと引きこんでくれる。短時間だったが魚を付けずに仕掛けを回収しなくていい時間帯もあった。ダブルは発生しなかったので数は伸びなかったが飽きずに楽しめる展開に。どんどん風は強くなっていき、スーパーお立ち台ではかなり釣りにくいドッタンバッタンな状態になりラスト1時間はペースダウン。
スーパーお立ち台ではコマセの洗面器を金属の輪を使って船べりから外に出せないので、魚を入れておくバケツの中にコマセの洗面器を入れて釣った。こうすればコマセが床に撒き散らかることはないと考えたのだが甘かった。魚の取り込み時はビシを素早く船内に入れなくてはならず、汚れないように置くなんてことを考える余裕はない。ズボンにコマセがべったり付いていた。凪ならいいがプチ時化のスーパーお立ち台は相当つらい。それでもなんとか22匹。前半、ツ抜けがやっとという状態だったので巻き返せたかな?
著者: へた釣り