遠征ウィリー五目は高級魚混じりでクーラー満タンを狙っているが洲崎沖の魚だっていつもご機嫌とは限らない。年に何度かはこんなはずじゃという釣行を経験する。2018年は開幕戦からつらかった。潮流はキュンキュンしてなかったので洲崎沖へ。竿先も俺の心もキュンキュンせず。
金沢八景・一之瀬丸の遠征ウィリー五目に乗るために品川駅から京急線に乗る。今日はダメかもという予感は駅のホームで既にあった。クーラー持参の人の数が多い。いつもの2倍…3倍くらいいたかも。こういう日に一之瀬丸が空いているわけない。船宿に到着すると既に席札は数枚残っているだけ。オマツリが怖いのでなるべく四隅に近い釣り座ということで右舷の舳から2番目の席札を取る。右舷は10人。3メートルの吹き流し仕掛けを使う釣りなのでオマツリが多発するのはほぼ確定。
船は定刻に桟橋を離れて洲崎沖を目指す。本日の新兵器はハイブリット天秤 弓。想像していたよりも形状記憶線が柔らかくウィリーに魚が触れてくる感触を消してしまうのではという懸念はあるが取りあえず使ってみる。オキアミは自前の加工品を持ちこんでいるので支給された付け餌用のオキアミブロックはナイフで削って撒き餌にする。効果のほどは不明だが邪魔にはなってない。タナは上から取る。伊東船長の指示は「80メートルから75メートル」だった。探れる幅が5メートルしかないので、あまりいい群れではなさそう。
80メートルまでビシを落としたら50センチ刻みステイ0~1秒で10回シャクる。一番釣りたい魚はカイワリなのでカイワリ用の高速シャクリをまずは試してスティ時間を長くしてほかの魚に狙いを切り替えていくという作戦。30メートル幅を探ったらコマセがほぼ空になるようにビシの上窓を調節する。5メートル幅なら6回探れる。いい群れではないという予想通り。スティ5秒以上でようやく魚信。追い食いは発生せずで25センチくらいのイサキ。このあと短時間だがイサキの入れパクを楽しむ。ダブル、トリプルまでは達成したがビシに近いウィリーには食ってこない。12匹釣った。
イサキの食いが収まると洲崎沖の80メートル~100メートルくらいのポイントを転々と探ることになるが、ここからがいけない。ヒメの猛攻に合う。指示されたタナの一番上でもヒメが食ってくるのでお手上げである。かといってそれより上にタナを上げると何も釣れない。魚信がないよりはましとヒメを釣り続けるか、魚の気配が全くないタナを探り続けるかの二択。時間だけが過ぎて行く。午前中はウマヅラハギを1匹追加しただけ。辛抱強くシャクリ続ける以外にできることがない。
ようやく1匹目のオキメバルが釣れたのはお昼すぎ。へた釣りだけ釣れていないのではなく船中1匹目だったような……。釣れる時は針数が狙えるオキメバルなのに今日に限れば幻の魚。1匹釣れたからといって同じタナで同じ誘いをしても釣れる気配はない。2匹目のオキメバルを手にしたのは30分後。オキメバルはその2匹で終了。それ以降はまたもヒメ・ヒメ・ヒメ。沖上がりの寸前にもヒメをトリプル。桟橋で伊東船長から「夢にヒメが出てきそうでしょ」と言われてしまう。「もう少し潮が濁れば…」という状況のようだ。
▼ウィリーこいこいで本日の釣りの満足度を指標化
タネ×12
短冊×2
×1
タネ8文+レア魚ボーナス1文=9文
著者: へた釣り