数より型狙いな好きなので、メバルも型狙い。ロリカサゴに邪魔されないように太極拳のスピードで仕掛けを動かしまくる。2018年の開幕戦では開始20分でいきなり尺メバル!?を手にする。測ってみると28.5センチと尺たらずだったものの出だし好調!! 今季はイケる!と思ったんだけど……。
2月1週の週末はインフルエンザでダウンしてしまい、最終週になってようやくメバルの開幕を迎えた。湾奥メバルといえばこの船、羽田・かみやからの出撃。寒いという予報のせいもあってか予約の出足は鈍かったが、9名での出船。送迎バス利用でも受付番号は2番だったのでメバルで特等席とされる左舷の前から2番目に釣り座を決める。舳には船上でこの顔を見たくない悪人面ランキング2位のY本名人。カワハギでは絶対に横に座らないがメバルならなんとかなるかと久しぶりに並んで釣ることに。
船は7時半に桟橋を離れる。顔だけ怖いw船長からのアナウンスは「40分ほど走ります」だった。本牧へ向かうようだ。空は曇天、潮回りは長潮。風はなくべた凪とは言わないがまぁ凪。あとは水温さえ下がってなければメバルの爆釣フラグがビンビンに立っていてもおかしくない。本牧の国際埠頭のキリン(クレーン)近くで釣り開始となる。オモリが着底する前にブレーキをかけて最後の1メートルはゆっくりと落とす。オモリが着いたら10秒待ってゆっくりと太極拳の動きで50センチくらい聞き上げる。ときどき大きく竿を持ち上げてオモリを置く場所をリセットする。良型メバルの魚信は聞き上げ中に出ることが多い。
最初に竿先をフルフルと震わせたのはロリカサゴ。下針の位置を上げてなるべく釣らないようにしているがゼロにはできない。次の魚信が本日のハイライトだった。オモリを軽く持ち上げるとグッグッと穂先を引き込む魚信。竿を止めて様子を見ると竿先をギュンと持って行く。最初の一撃は何が釣れた?と驚くほどに強い。巻き上げ中にドラグが滑るし、少し横に走られてしまう。海面に見えた茶色のシルエット…デカッ!! 悲願の尺メバリストに俺はなったぁ!とぬか喜びしてタモを出す。「尺あるかも!!」とほざくと、Y本名人より「尺はないでしょ」との冷静なお言葉。測ってみると…確かに……28.5センチ。尺メバリストにはなれなかったが、癒しの熟メバルとのいきなりの再会に今季はイケると思ったのだが……。
それ以降がさっぱり。2匹目のメバルを手にしたのは40分後でサイズは20センチくらい。本牧のキリン前を筋をずらして攻めているのだが、メバルだけでなくカサゴの魚信もほとんどない。顔だけ怖いw船長によれば「水温は下がったといっても1度だけだし…昨日はよかったポイントなのに全然顔を出さない」とのこと。熟メバルに癒してもらって高ぶった気持ちが時間とともにささくれ立っていく展開。周りではカサゴがポツ~~~~ン、ポツ~~ンというペースでは釣れている。メバル狙いのはずが魚信を欲しがってオモリを底に着けている時間がどんどん長くなっていく。ミニカサゴに混じって食べるところがありそうなサイズがごく稀に混じる。18センチ以上をキープ。11時の時点でメバル2+カサゴ3でキープは5匹だけ。
顔だけ怖いw船長は本牧に見切りを付けて中の瀬経由で鶴見川付近を攻めたがどこのパッとはせずに激ロリカサゴばかり釣れる。結局、本牧沖にもう一度戻ってくることに。このまま終わりかな? でも船中唯一の熟メバル持ってるからいいもんねと自分を慰めていると最後の最後に竿先フルルからの穂先をギュン。最初のほどではないがドラグが滑り、今度は白っぽい魚体が姿を現す。ちょうど25センチの熟メバルになりたてのメバル。煮付けサイズを家族分(4匹)という目標は未達だが昨季は1匹も手にできなかった熟メバルを2匹釣ったのだから満足度はまずまず。お持ち帰りはメバル4匹+カサゴ5匹で9匹。
著者: へた釣り