狙っている魚=本命からの魚信に飢えていた。で、選んだ釣り物が夜アジ&カサゴ&メバルリレー。本命が3つもあるし、夕マヅメのアジと暗くなってからのメバカサなら大漁間違いなしと思い込んでいた。そこまで甘くはなかったが、ちゃんと本命が3種とも釣れたから、良しってことにしといて!!
金沢八景・一之瀬丸から夜アジ&カサゴ&メバルリレーに。夜アジは5年前に一度行ったことがある。夕マヅメまではアジが釣れたが日が落ちてからは沈黙した。暗くなったらカサゴを狙う夜のリレー船ならずっと本命からの魚信が出っぱなしかもなんて虫のいいことを考えての釣行だ。16時少し前に船宿に着く。アジ釣りで安定の胴の間は既に埋まっていた。左舷の大艫が空いていたので釣り座を決める。ゆったりとスペースが使える。
担当はウィリー五目でいつもお世話になっている船長だった。大型の新造船での出船。まずはアジから。八景沖の水深18メートルのポイントで釣り開始となる。まだ日は高い。タナの指示は底なら2メートルだったので、1メートルで1振り、50センチ上げてもう1振り、あと50センチすーっと持ちあげて魚信を待つといういつもの釣り方。1カ所目は空振り。2カ所目で、竿先をプルルと震わせてからグンと引き込むアジらしい魚信。3週間ぶりの本命からの魚信である。慎重に巻き上げ&取り込む。15センチくらいの小ぶりなアジだった。その後もポツンポツンと間が空きながら魚信がある。
夕マヅメの爆発連荘はこれからだと信じていた。空が朱くなって、もうすぐ日が落ちそうな時間帯になって、アジの食いが少し立った。でも、爆発も連荘もしない。ポツンポツンがポツポツになっただけな感じでコマセを一生懸命振ってなんとか拾えていく。元々の活性が低かったので夕マヅメボーナスをプラスしてもここまでってことかな? 結局アジは20匹くらいで終了。17時に釣り始めて19時までの2時間で20匹なら悪くはないのだが……大爆発するはずという期待が大きすぎた。その一方でアジのサイズは小さかった。
日が落ちてアジからの魚信が遠のくと船長からカサゴにリレーするというアナウンスがある。沖上がりは20時30分ごろなので、残り1時間半でカサゴを狙う。水深6メートルと浅いポイントに移動してカサゴ釣り開始。船のライトが点けられる。夜釣りの船上は暗いものと思い込んでいたが、新造船はライトも強力なようで、想像していたよりもずっと明るかった。エサ付けに苦労することもないし、ラインのマークまでしっかり見える。アオイソメをちょん掛けにして投入するとすぐに魚信。根に潜られないようにゆっくりと竿を持ち上げて、カサゴのダブル。本日2魚種目の本命。
オモリを置き直していいところに入ればすぐにカサゴからの魚信はあるのだが、15センチ以上20センチ未満というサイズばかりで、基本全部リリース。針を飲まれて外すのに手間取った3匹だけキープした。このサイズのカサゴばかり釣っても仕方ないので大きくオモリを持ち上げてゆっくり落としてという誘いを入れていると底を切った水深で魚信。でも、ギュンと穂先を持っていってはくれない。かわいいサイズのメバルだった。これで本命3種目。狙っていた魚を全部釣ったのであるから、本命からの魚信が欲しいというこの日の釣行の目的は達成した。カサゴはほとんどリリースしたし、アジはサイズが小さかったのでクーラーが寂しいけど…贅沢は言わん!!
著者: へた釣り