大会でまぐれ勝ちする運は昨年で使い果たしたつもりだったが、まだ少しだけ残っていたみたい。羽田・かみやのウィリー五目プチ大会でなんとなんとの優勝だ。激渋といってよい洲の崎沖で、いかに魚に口を使わせるかを考えて辛抱強くシャクリ続けたへた釣りに勝利の女神が微笑んだ。
いつものように蒲田駅からの送迎を利用してかみやへ。今年のかみやの大会はすべて釣り座は抽選なので、のんびり釣行にならざるを得ない電車組にはうれしい。参加者16名の一番最後に受付をすると、女将さんが「はい、これ」と小さなタッパーに入った勇者様のオキアミを手渡してくれる。餌を作ってくださった勇者様と届けてくださったK重名人に感謝である。桟橋での釣り座の抽選も一番最後に。右舷の真ん中あたりか左舷の前から2番目が空いていた。左舷の前の方が当然釣りやすいので祈るような思いでクジを引くと臨んだ通りの番号。今日はなんだかツイテるかもと少し気分をよくする。
船は定刻に桟橋を離れる。ウィリーからではなく潮が速い朝のうちにアマダイを狙うとアナウンスがあり、富浦沖に。この時期にアマダイを狙ったことがないので、どういう状況なのか分からないので、いつものように底をトントンと数回小突いて、ビュンとエビが海底で跳ねているような誘いを入れてみるが全く生体反応なし。フワリフワリとタナを探るように上下させてみたり、あまり動かさないようにしてみたりと試行錯誤したが、ほぼ2時間何も起きずに終了。船中、アマダイが4匹上がった。アマダイには嫌われたままだなってことが再確認できた。
11時少し前から洲の崎沖でのウィリー五目に切り替わる。水深70メートルくらいのポイントで釣りスタート。指示ダナは「底4メートルから10メートルまで」だった。まずは様子見に50センチ刻みのステイ1秒で始める。タナを一度探り、落とし直してもう一度シャクリ始めるとすぐに穂先をクンッと引き込む小気味よい魚信。オキメバルだ。追い食いを狙ってしばらく粘るも追い食いは発生せず、単発で巻き上げることに。嫌な予感の通り、オキメバルはオキアミに食ってきていた。ウィリーには反応してない可能性があるのでちょっぴり暗雲。
オキアミにしか食ってこないので単発で地味に釣っていくという展開。オキメバルとイサキが混じる。ポイントによってはオキメバル主体だったり、イサキ主体だったり、流しているうちに魚が入れ替わったり。どっちの魚が釣れるかを魚信から察知してシャクリ方を変える。オキメバルの方がステイを少し長めにとる。いい群れにあたるとオキメバルやイサキの一荷が発生することもあった。依然地味な食い方ではあるが我慢強くバケツに魚を貯めていく。13時の時点でクーラー1/4ペースって感じ。
13時ちょうどに穂先をグゥゥウウウと抑え込むような魚信。ゆっくり竿を持ち上げて仕掛けを張ると重量感のある引きに変わる。この魚信の出方はチカメキントキだ。少し慎重にやり取りして無事ゲット。レア魚欠乏症から脱却できて釣りの満足感が一気に増す。チカメキントキはその後もう1匹追加して2匹に。14時少し前に沖上がりとなる。イサキが9匹、オキメバルが10匹だった。かみやの大会ルールではチカメキントキは4点×2、イサキは3点×9、オキメバルが2点×10で合計55点。悪いなりになんとかまとめた。
周りはもっと釣れてなかったので、表彰台には乗れるかなぁと思っていたら、いきなり「1位、へた釣りさん!!」と呼ばれる。アルファタックルの「TZ FORMULA ライトゲーム200ML」という竿をいただいた。トルザイトのガイドが使われている竿を持ってないし、買う予定もなかったので、ちょっとうれしい。竿を抱えて満面の笑みをうかべて写真に収まってきた。ドヤ顔でないのは、釣果的にはイマイチだから。
▼ウィリーこいこいで本日の釣りの満足度を指標化
タネ×9
×2
短冊×10
タネ7文+短冊1文+レア魚ボーナス2文=10文
著者: へた釣り