甘辛く煮た魚の煮付けは糖質オフ道楽にそぐわないので、塩と泡盛で煮るマース煮に挑戦することに。25センチ前後の煮付けに適したサイズのメバルが無事釣れ、早速料理してみたところ。大成功!! そもそもメバルが美味いからか、それとも塩を贅沢したおかげか、とにかく文句なしに絶品。
下ごしらえまでは魚の煮付けと同じ。ワタとエラを取ってウロコを落として飾り包丁を入れる。煮汁は水140mlに対して泡盛大さじ2杯、塩大さじ1/2杯。昆布やカツオ節などで出汁を取ってからというレシピもあるが、切り身ではなく、尾頭付きなので骨などから十分に出汁が出ると信じて出汁は取らず。泡盛は普通に売られている島唄を使った。味の決め手は塩になると考え、塩だけは少し贅沢をする。
白身魚との相性が抜群だと分かっている塩屋(まーすーや)の「刺身の塩(白身)」を分量分使った。煮汁が煮立ったら魚を入れて、煮汁をかけながら煮るだけ。煮上がったらアオサを加えて火を止める。煮付けよりも調味料の種類が少ない分、素材のよさは求められるかも。
魚を海水の濃度に近い水で煮たわけでこれは不味くなりようがない。塩は天然の塩で素材の甘さを引きたてる。そんな煮汁がほっくりと煮上がったメバルの身にからむと極上のお味になる。ご飯とともに食べるなら甘辛い煮付けに譲るが、こちとらご飯は食べらない糖質オフ道楽者。焼酎のお供にするなら断然マース煮に軍配があがる。シンプルな味付けだけにアレンジをいろいろ加えてみたくなる。
「バジルの塩」を使って潰したニンニクあたりを一緒に煮ればイタリアン風になりそうだし、「わさび塩」を使えば刺激的なマース煮を作れそう。ほかにも梅干しを入れて煮てみればどうかとか、ピリ辛中華味にできないものかなどなど。メバル釣りの楽しみが1つ増えた。
著者: へた釣り