変に自信を付けると、そのあとドツボにはまることが多いので、今週の釣行の目的はタチウオはやっぱり難しいと思い知ることだった。羽田・かみやのタチウオ→アジリレー船で2週連続の最多記録更新。柳の下にタチウオ15匹もいた。どうした、俺!? カイワリシャクリでタチウオはいいのか?
この日はかみやのタチウオ釣りプチ大会があったので、タチウオ→アジリレー船はゆったり釣行。片舷5人と釣り座に余裕がある。船の下にいる魚を根こそぎ持って行っちゃう異次元さんや達人さんは大会船に集結している。ってことは割り当てが多そうだ。「どうして大会に出ないの?」と言われたが、昨年の夏場に釣ったタチウオはたったの2匹だけ。苦手な釣りは数あれどその中でも最も苦手意識のある釣りが夏場のタチウオ釣りだったのである。エントリー時期には、大会に出てあわよくばを狙う気にすらなれなかった。
席は左舷の舳。かみやのリクエスト船は予約順が4番目までなら、四隅の席をリザーブできる。へた釣りが予約を入れたのは4番目だったので舳を予約できた。船は桟橋を離れ、1時間ほどかけて観音崎の航路内のポイントへ。タチウオ船の大船団ができている。船は船団の周りをウロチョロして、船橋港・内木丸の近くにポイントが決まる。さて、釣り始めようと思ったら、いきなり「へた釣りさ~ん」。シーバス師匠、YOKOさん、上乗りのHさんなどFacebookの知り合いがなぜか内木丸に集まっていた。ワカメ会のタチウオ大会が行われていたようだ。
気を取り直して仕掛けを投入し、30センチ刻み静止0秒のカイワリシャクリで釣りスタート。底から10メートルくらいですぐに魚信。びっくりして竿を止めてしまい、当然、掛からず。一度落とし直して、底から誘いあげているとやっぱり10メートルくらいですぐに魚信が出る。今度は竿を止めずに誘い続けると、15メートルくらいで針掛かり。本日1匹目は指2本のかわいいサイズだったが、釣り始めて5分もたたないうちに本命を手にして、気分が楽になる。と同時に、カイワリシャクリで今日もいけちゃう?という手ごたえを得てしまう。
本当にカイワリシャクリでいけちゃったのであった。開始2時間でツ抜け。先週のようにどうやって釣ればいいのかな?と迷っている時間がなかった分、ペースがよい。その後、魚信の頻度は落ちていったが、船中沈黙している時間帯にも、ポツリポツリとはタチウオが釣れる。常時、竿を動かしているので、針掛かりはほぼ全自動。アワセ損なったときだけ、その場でフワフワ誘ってみたり、仕掛けを止めてみたり、少し竿を下ろして(仕掛けを緩ませて)みたりすると、針掛かりに持ち込めた。タチウオ釣りは11時半まで、実釣3時間と少しで、タチウオ15匹。1匹だけだが自己最多記録を更新した。サイズは指3本半までだったけど。
カイワリシャクリの欠点は、とにかく腕と手首への負担が大きいこと。カイワリなら底からせいぜい5~6メートルシャクれば仕掛けを落とす間インターバルをとれる。タチウオの場合、底から15メートル、時には20メートルシャクリ続けることになるので、腕がだるくなってくる。手首にピキッって感じの嫌な痛みを感じ始め、そろそろ限界かな?と思い始めたらちょうど、アジに釣りモノ変更になった。アジなら竿もビシも軽いし、タナで待つ時間があるので、助かった。移動時間に食事を済ませ、到着したのは中の瀬のブイ。
「底に反応はあるのでやってみましょう」とアナウンスがある。ストラクチャー周りのアジ釣りが苦手である。指示ダナは底から1.5メートル。アジにやる気を出してもらうために50センチ刻みに3回コマセを振り出し、20センチくらい仕掛けを上げて魚信を待つ。竿先フルフルまでは行くのだが、なかなか竿先を引き込む本魚信に発展しない。焦れて竿を持ち上げて掛けにいくと反応がなくなる。針掛かりに持ち込んでも竿を動かして掛けたアジは掛かりどころが悪いことが多く、バラシ多発。1時間半ほど中の瀬のブイ周りを攻めたが、手にしたアジは10匹止まり。ストラクチャー周りのアジの攻略法を考えないと……。
本牧沖に移動して、今度は錨を投入してのオーソドックスなアジ釣りに。指示ダナはやはり1.5メートルだった。なかなかアジの活性が上がってこないで、大苦戦。先週入れパクを楽しんだポイントとほぼ同じだと思うのだが、アジはご機嫌斜め? それとも乗船人数が少ないので、コマセが効かないのか? タナでじっくり待ってポツンポツンと拾っていく感じの食いしかなく、本牧沖では9匹。アジは20匹に届かず終了。それでもタチウオ15匹+アジ19匹でクーラーはほぼ満タン。くわえタバコでドヤ顔しておく。
著者: へた釣り