マゴチはそろそろ産卵期に入るし、剣崎沖ウィリーイサキも始まっちゃうので、良くても悪くてもこれで春シーズンのエビマゴチは最終戦にしようと決めていた。最終戦なのに長竿やテンヤを持ち込んで今季の総括というよりは来季の展望を開くのが目的。それでも5匹釣れたからできすぎ♪
本日のテーマは「余計なことばっかりやってみるマゴチ」。閻魔大王様から折れないとお墨付きをもらったインターライン リーガル 2号-42、さらには一つテンヤマゴチの準備をして羽田・かみやへと向かう。受付にて大女将に、「昨日はガラガラだったのに、今日はこれ」と手渡されたのは19番という札。マゴチ船の受付19番目ってことなので……激混み。余計なことをやってる余裕はないと諦める。桟橋にて先週のマゴチ大会でかみやの第2位になったM達人から「僕の横が空いてますよ~」。2週連続でM達人の横で釣ることに。席は右舷の胴。右舷艫寄りが潮先になるはずなので席は悪くない。
横との間隔は1メートルない感じなので、一つテンヤマゴチは無理。竿も1本しか出せないので長竿にすべきか、普通の竿にすべきか悩んでいると、デカッw船長から「そりゃ、長い方からでしょ」と言われる。桟橋でも「また竿を折りに来たの?」「その竿折れたらアオリスペシャル350を売っている店を教えてあげるよ」と言われたので、竿を折るのをずいぶんと期待されいるみたいだ。期待に応えるべく、インターライン リーガル 2号-42を先発させることに。富津岬沖の浅場から釣り開始。ウネリが残っており、ちょっぴり釣りにくい感じ。インターライン リーガル 2号-42は、持ち重りしてつらいというほどではないが、2.4メートルのマゴチ竿に比べると、やはり重い。穂先が軟らかいのでタナ取りも慎重に行う必要がある。魚信の穂先への出方もマゴチ竿とは違うので少々戸惑うことになる。
感度は悪くないが、この竿でマゴチだとどんな風な魚信が出るのか、分からないままに時間がすぎていく。穂先が沈んだままもどってこないでアワセてみるとエビの頭だけが残っていたり(デカッw船長によれば切り口がスパッと切れているのでフグ)、シリヤケイカを釣ったり。ようやくマゴチの魚信があったのは釣りを初めて2時間ほど経ってから。どんどん竿が曲がっていくのでアワセるタイミングが難しい。穂先が海面に突き刺さるようになるまで待って竿を持ち上げると、乗った。胴までしっかりと曲がりが伝わっていく。竿が長い分、やり取りは非常に楽だ。本日1匹目にしてインターライン リーガル 2号-42入魂の1匹は40センチくらいだった。
12時少し前までインターライン リーガル 2号-42で2匹目のマゴチを狙ってみたが、魚信が遠かったのもあり疲れたというのが正直な感想。やはり長時間、長竿に15号の錘をぶら下げて手持ちでというのは無理がある。この日は風もあったのでなおさらつらかった。大会で潮ケツの席になるなど特殊なケースを除いては、2本目の竿として置き竿での使用が基本かな。手持ちの竿と攻める筋を変えられるし、食い込みがよいので、少々魚信への対処が遅れても、マゴチが獲れそうな気はした。よほどの爆弾アワセをしない限り折れるという心配もなさそうなので、来季は竿を2本出せそうなときはこれでプラスアルファの釣果を狙ってみよう。
「さぁてと、真面目にマゴチ釣ろ!!」と竿をいつものベイゲーム コチ・スズキ240に持ち変える。竿を持った瞬間の感想は「軽っ!」だった。竿を変えてすぐに魚信。慣れた竿なのでアワセもばっちり決まる。これまた40センチくらい。タモから出そうと魚を握ると、ドピュッと白い液体を掌に発射される。人間のオスのではなく魚のだと分かっていてもあまりいい気がするものではない。これだけの量放精するのだから、まさに今が産卵期ってことなんだな。マゴチはしばらくお休みで正解だと白い汁を洗い流しながら思う。
お次は小さなシリヤケイカ。「イカ~~~~♪」と船長を呼んでタモ取りしてもらった直後にこちらはプシャァァァァァァと黒い汁を噴き出す。長靴もズボンもイカスミを浴びて真っ黒に。イカスミを浴びたのは久しぶりだった。前回、船内を汚したときすごく怒られたのがトラウマになっていたので、とにかく謝る。今日は怒られなかったけど……マゴチのゲストにイカを釣って持ち帰るのはもう止めようと決めた。イカの取り扱いに慣れてないので黒汁ぶっかけのリスクを冒してまで持って帰りたいと思わない。
その後はまずまずペースでマゴチが釣れる。サイズは全部40センチ級ばかりだったけど。M達人も同じようなサイズばかりだったので、マゴチを放した発泡を見て、「男子校ですね~、女子がほしいですね~」。マゴチは50センチ以下はすべてオスで、大型はすべてメス。1匹のメスの周りに多くのオスが群れる逆ハーレムを築く。オスがいるってことはメスもいるはずなのだが…最後までM達人と共有していた発泡は男子校のままだった。M達人は6匹、へた釣りは5匹。神経絞めするとき、また白い汁をぶっかけられるのではとドキドキしたよ。
著者: へた釣り