GW伊豆合宿のメインイベントが利島遠征五目でシマアジの予定だったんだけど、長ハリスをうまく扱えない自分の未熟さにイーっとなっただけで終了。仕掛け絡み連発でどうにもならならず、イライラし通し。そんな状況だから釣ってて面白いわけがないし、釣りの神様は微笑んでくれない。
午前1時起床で2時に合宿所を発つ。雨が降っているが、竿を持ち、バッグを肩から提げ、58Lクーラーを引っ張ると、傘をさすのは不可能。宇佐美港までの道のり25分。雨に打たれてトボトボ歩く。この時点で今日は釣れるぞ!という予感が全くしなくなった。なんかつらい1日になりそうという負の感情が心を支配する。宇佐美港に着くとライトが煌々と灯された船が1隻。本日お世話になる秀正丸だ。既に何人かの釣り人が到着していた。
秀正丸は釣り座は船の方で決めてくれる。へた釣りの席は右舷艫。これ以上雨に濡れたくないので最低限の準備だけして、キャビンに逃げ込む。2段ベッドで横になれるスペースが人数分用意されたキャビンは快適だ。濡れた衣服を脱いでベッドにゴロンと横になるとほどよくクッションが効いている。睡眠は十分とっていただはずなのに、船が出発するといい感じの揺れに眠気を誘われ、寝てしまう。目を覚ましたのは利島に到着し船が止まってから。船酔い防止という意味でもこのキャビンは最高かもしれない。
一眠りしたことでいくらか気分が晴れ、利島沖での第一投にワクワクドキドキ。雨はまだ降り続いているが激しく降っているわけではない。風もなく凪。船長の指示タナは25メートル。クッション+仕掛け分下まで落としてコマセを振り出しながらビシを指示タナに合わせて待つ。まず釣れたのは30センチに少し満たないイサキ。シマアジが来るならタナから下でコマセを振っているときに来るんだろうなと想像して、一生懸命コマセを振る。釣れてくるのはイサキのみでポツリポツリというペース。
「魚信ないから移動しますよ」という船長のアナウンス。中乗りさんが回ってきて「イサキのポイントに行くのでハリスを4号にしてください」という指示。シマアジが来てハリス切れしたら嫌なので、ハリス6号のまま釣り続けると、ハリスの太さがイサキの食いに影響するってことを身を持って体験することに。左隣(たぶん竿頭)の人よりも魚信が圧倒的に少ない。タナに入れてから魚信が出るまでの時間も長い。ダブル・トリプルが発生しない。コマセの出し方の巧拙はあるにせよ、2倍から3倍のペースで釣っている人の姿を真横で見ると、下手は下手なりにさすがに歯がゆい。
初島沖用に作ったハリス3号の仕掛けがあったのを思い出し、これを投入。何投かは左隣の人と同じようなペースで釣れるようになり、な~んだ差はハリスの太さだけだったんだといい気になる。いい気になった後には地獄が待っている。この頃から風が強くなり海が荒れてきた。太ハリスに比べて細ハリスは絡まりやすい。風まで吹くと、手前マツリ連発。海中に仕掛けがある時間と同じくらいの時間を仕掛けを正すのに費やしていた気がする。細ハリスの方が釣れるので絡まりにくく解きやすい太ハリスに戻すという選択をしたくなかった。辛抱強く仕掛けを解いていたつもりがイライラし始め、終いに自分の未熟さにイーっとなる。こうなったら本日の釣りは終了だ。
イサキが27匹(イサキ4匹、大ウリンボ23匹)とタカベ1匹が本日の釣果。左隣の人はイサキ69匹だった。船中では超大型のイシダイや小型とはいえカンパチも釣れていたのに、イーっとなったへた釣りに釣りの神様がご褒美をくれるわけもなく、どや顔できるゲストもなし。長ハリスの扱い方をどこかで練習しないと、何度やってもイライラ→イーっの繰り返しになりそう。上手でなくてもいいから一通りのことはできるようになっておきたい。どこで練習したらいいのかなぁ~?
著者: へた釣り